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名古屋地下鉄談合 95パーセントルール 使い 巧妙に隠ぺいか20070123毎日
名古屋市発注の地下鉄工事を巡る談合事件で、各工区で落札する業者の落札率が95%未満、他の入札業者は95%以上になるように応札額が決められていたことが22日、分かった。予定価格に極めて近接した額で落札すれば談合を疑われるための調整で、詳細に応札額をすり合わさなくても落札出来る制度だったとされる。名古屋地検特捜部と公正取引委員会は、業者がこうした「95%ルール」を使って、巧妙に談合を隠ぺいしていたとみて調べている。
関係者によると、95%ルールはゼネコン各社が地下鉄工事の入札だけで採用した独自の申し合わせ。落札する業者を割り振れば、後は「暗黙の了解」(関係者)のうちに談合を成立させる仕組みだったという。落札することが決まった本命業者の共同企業体(JV)は、あらかじめ公表されている各工区の予定価格から、落札率が95%未満になるように応札額を決め、他の参加JVは落札率が95%以上になるよう自由に応札額を決めていたという。
この方法を使えば、各工区の落札本命JVが、他の入札参加JVの担当者に応札額を指定して連絡する必要がなく、連絡を行わないことで、談合の発覚を避ける狙いもあったとみられる。実際、最大手の鹿島や清水建設、準大手の前田建設工業などを幹事社とするJVがそれぞれ落札した問題の地下鉄工事では、5工区とも落札率は94・33%〜92・25%で、いずれも95%を下回っていた。
特捜部と公取委は、東海地方の談合組織の頂点に立つとされる大林組名古屋支店元顧問、柴田政宏被告(70)=別の談合罪で起訴=らが談合を隠ぺいするための巧妙な制度を完成させたとみている。その上で長年にわたって、名古屋高速道路公社を含め、同地方の官公庁発注の大規模公共工事で談合を繰り返していたとみて、全容解明を進める方針だ。
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