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京都市 京町家保存・再生へ耐震診断士育成 認定 費用一部助成も20070125建設工業
京都市は、年々減少する市内の京町家を守るため、07年度から京町家耐震診断士(仮称)の育成に乗り出す。一級建築士らを対象に募集し、講習会を経て認定するもので、市が独自に開発した「京町家向け耐震診断手法」を用いて耐震診断を実施する。これに併せて、耐震診断や改修の一部を助成する制度も新設し、優れた景観を生み出す京町家の保全・再生につなげていきたい考えだ。
市では、72年に特別保全修景地区における伝統的建造物の修理助成を開始して以降、京町家の新・改築を可能とする防火条例の制定や京町家再生賃貸住宅制度の創設などに取り組んできた。これらに加え、京町家を地震から守り良好な形で維持していくため、新たに「京町家耐震診断」と「京町家耐震改修助成」の二つの制度を設けることにした。
「京町家向け耐震診断手法」を用いた耐震診断は、一級建築士を育成して認定する京町家耐震診断士(仮称)が行う。07年度上半期に約50人の診断士を確保したい意向で、建築基準法が施行された1950年以前に建てられた伝統的な軸組工法による木造の京町家を対象に同年度の下半期から派遣していく方針。通常は約16万円かかる費用のうち、依頼者の負担額は5000円。同手法を用いた診断士の育成・派遣は全国で初めてという。一方、「京町家耐震改修助成」は、診断の結果、改修の必要性が判明した場合に、1戸あたり上限90万円を補助するもので、京町家の耐震化を促進させるねらいだ。
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