|
新たな役割期待される建設コンサルタント プロジェクトへの第三者的関与で活躍の場に広がり20070104建設工業
日本の建設市場において、建設コンサルタントのあり方が問われている。公共事業の削減と過当競争に伴い、コンサルタント業務でも低入札が横行して利益を圧迫する状況になった。合併や連携などの再編が本格化し、総合化への道を選択する大手コンサルタントが増加する中、相次ぐ官製談合やダンピングで公共調達システムの見直しが進展。事業の透明性、公平性を高めるために、発注者や施工者以外の第三者的役割をコンサルタントに求める意見もある。欧米のようにコンサルタントが多様な役割を果たすには何が必要なのか、現状と課題を整理した。
最近のコンサルタント市場を見ると、業務量の削減に比べ競争参加資格者の減少は小幅にとどまり、過当競争が顕在化している。国土交通省の発注業務でさえ全体の1〜2割が低価格入札となり、低価格入札発生率は高水準で推移している状況にある=図1。この結果、05年度のコンサルタントの平均落札率は86・0%となった。ちなみに測量業務は85・2%、地質調査業務は88・3%だった。低価格入札の増加はコンサルタント企業の利益率を圧迫し、建設コンサルタントの総売上高経常利益率は96年と比べ7年間で約32%も落ち込んだ=図2。03年以降も競争が激化している状況を考えると、現在の利益はさらに厳しいと予想される。
こうした状況の中、06年度に入りコンサルタント業界では再編が本格化した。06年6月には国土環境と日本建設コンサルタントが合併し「いであ」がスタート。夢真ホールディングスによる敵対的TOB(株式公開買い付け)を背景に、エイトコンサルタントは日本技術開発を子会社化した。オリエンタルコンサルタンツが純粋持ち株会社を設立し、さまざまな企業を傘下に置くなどの動きもあり、大手は総合化の方向に向かっている。
|