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ロボット大賞の優秀賞に ロボQ 建機に組み込み遠隔操縦 国交省・フジタが共同開発20070109建設工業
経済産業省が本年度に創設した「『今年のロボット大賞』2006」の優秀賞に、国土交通省九州地方整備局の九州技術事務所とフジタが共同開発した遠隔操縦用建設ロボット「ロボQ」が選ばれた。このロボットは、バックホウなどの操縦席に組み込めば、遠隔操縦が可能になる優れモノ。昨年6月に沖縄県中城村で土砂災害が発生した際には、活躍する姿がテレビでも紹介された。2次災害と隣り合わせの中で、人命を危険にさらすことなく作業できるのは大きなメリット。惜しくも大賞は逃したが、「人道的にも必要性が高い」(審査委員長を務めた三浦宏文工学院大学長)と高評価を得ており、今後のさらなる活躍が期待される。
「今年のロボット大賞」は、日本のロボット産業の技術革新や需要拡大を図る狙いで、06年度から始まった。産業ごとに▽サービスロボット▽産業用ロボット▽公共・フロンティアロボット▽中小企業・ベンチャー−の4部門で募集したところ、延べ152件の応募があった。ロボQは公共・フロンティア部門で、15件の中から海洋研究開発機構の深海巡航探査機「うらしま」とともに優秀賞に選ばれた。
ロボQの大きな特徴の一つは、その機動性の高さだ。総重量はバックホウ用が約180キロ、ブルドーザー用が約240キロで、コントロールユニットなど計10ユニットに分割できるため、「ジュラルミンボックスに収納して車で運ぶことが可能」(フジタ土木本部土木統括部機械部の間野実担当部長)。中城村での災害復旧の際には、九州にあったロボQがフェリーで沖縄入りし、現地に運ばれた。建設機械全体が一体化したシステムであれば、運搬自体が大がかりな作業となってしまうため、こうはいかない。なおかつ、3時間程度あれば2〜3人で取り付け可能なので、建設機械さえあれば迅速に対応できる。
優れた汎用性も、大きな長所だ。バックホウなどは、メーカーが違っても操縦席の大きさや操作レバーの配置はほぼ同じ。ロボQは装着機械の改造が不要なため、ほとんどのバックホウで使用できるという。現地の環境にもよるが、150メートル程度離れた場所から遠隔操作できる。ロボQに据え付けられているモニターカメラで実際の映像を見ながらの操作が可能で、有資格者であれば容易に操縦できる。
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