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建設業の兼業 30年前より1割上昇 環境・農業・福祉に進出 建設経済研20071011建設工業
建設経済研究所は10日、建設会社の兼業化の進展について分析したリポートを発表した。それによると、建設会社全体では、兼業率が10年前と比べて3・2ポイント、30年前と比べて10・6ポイント高まり、07年時点で24・0%、個人事業者を除くと28・5%に上っていることが分かった。主な進出分野は、環境(30%)、農業(13%)、介護・福祉(13%)で、経営資源に余裕のある大企業ほど事業を多角化させている実態が明らかになった。
大臣・知事許可を受けている建設業者全体のうち、資本金別に07年時点の兼業率をみると、▽10億円以上=93・5%(77年比13・2ポイント上昇)▽1億円〜10億円未満=88・0ポイント(同21・9ポイント上昇)▽5000万円〜1億円未満=65・3%(同8・3ポイント上昇)▽1000万円〜5000万円未満=36・6%(同2・6ポイント低下)▽500万円〜1000万円未満=17・7%(同4・3ポイント低下)▽500万円未満=14・6%(同3・6ポイント低下)−だった。
兼業比率が最も高かったのは設備工事業の20%、最も低かったのは総合工事業で13・9%だった。設備工事業では、兼業企業数が96年から増加傾向となった。同研究所は、他の建設業種に比べて設備工事業は製造や販売などへの転換が比較的容易であることが兼業増加の主因と分析している。
地域によって、全国平均に比べ専業率が高いところと低いところがあることも分かった。01〜05年の5年間の平均値でみると、専業比率が最も高かったのは宮崎県、最も低かったのは東京都。専業比率の高い総合工事業者が相対的に多い地域では、地域全体の専業比率も高くなる傾向にあるとしている。
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