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JIA 詳細図の作成は最小限に 建築確認の運用改善で国交省に提案書20071120建設工業
6月20日の改正建築基準法施行後、建築確認審査に混乱が生じている問題で、日本建築家協会(JIA、仙田満会長)は19日、改善に向けた提案書を国土交通省に提出した。提案書は、建築確認手続きの大幅な厳格化で事業スケジュールが立たなくなるなど、建築主の不利益や経済的損失をもたらしていると指摘。詳細図の作成を最小限に抑え、確認申請図書の作成業務の効率化を図るなどして現状を改善するよう求めた。設計責任を明確化するため、確認申請図書に発注方式を明記するべきだとも主張している。
提案書は▽確認申請図書の作成業務の効率化▽申請期間の長期化の抑制▽設計変更に対する柔軟な取り扱い▽混構造(異なった構造方式を併用する構造)建築物などの適合性判定緩和の検討▽改正建築基準法施行前の建築物の取り扱いの明確化▽設計責任の明確化−の計6項目で構成した。
建築確認の厳格化で確認申請に必要な設計図書のボリュームが増加。特に設備機器の詳細な構造図や具体的な製品名が要求される設備設計図書への影響が著しいと指摘した上で、設計変更が多い設備機器の明記を極力省き、図書作成の期間を短縮するよう要望した。さらに設計者と構造計算適合性判定機関との事前協議によって申請期間の長期化を抑えることも求めた。
住宅に多い混構造の建物はすべて適合性判定が必要で、建築確認が長期化していると指摘。設計を行った設計事務所とは異なる設計事務所のレビューを確認申請図書に添付することで適合性判定を免除するなどの緩和措置を要望した。設計者の責任としては、契約者と資格者の責任を明確に分離することが必要だと主張。資格者としての責任は、あくまで意匠や統括、構造、設備などそれぞれの専門領域で問われるべきだとし、確認申請図書に一括発注か分離発注かの契約関係を明記するよう求めた。
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