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**ニッコン e-建設経営通信 【第237号】**
■ Question 1
当社の本店は「建築工事業」の特定建設業者としての許可を得ていますが、支店は監理技術者がいないため、建築業の許可を得ていません。
本社が特定建設業として「建築工事業」の許可得ていれば、支店が直接公共工事発注者と特定建設業者の資格を必要とする「建築工事」に関する請負契約の締結は出来るのでしょうか。
■ Answer 1
貴社の支店が、建築工事業について、一般建設業の許可の要件は満たしているという前提でお答えします。
結論を先に述べると、貴社の支店が公共工事発注者と特定建設業の要件を必要とする請負契約を締結することはできないと解されます。
理由については、次の本の記述が参考になります。
建設業許可行政研究会編著「改訂18版 建設業の許可の手引き」15頁。
『特定建設業の許可を受けようとする建設業については、特定建設業の要件を備えた営業所についてのみ許可を受けることになります。したがって、その営業所以外の営業所においては、一般建設業の要件を備えているとしてもその建設業に関する営業はできないことになります。』
つまり、建築工事業について特定建設業者の許可を受けている営業所は、本社だけのようですから、いくらその支店といっても特定建設業に関する営業(請負契約の締結など)はできないとされています。
注:建設業法上の「営業所」とは、本店又は支店若しくは常時建設工事の請負契約を締結する事務所」(3条1項)とされています。
■ Question 2
総合建設業の土木部門の責任者をしておりますが、公共工事の市場環境を考えると自部門においても戦略的な部門運営が必要と思われますが、ご教示いただけますか。
■ Answer 2
建設業界は今後その市場が益々狭まる傾向にあり、生き残りのためには他社との差別化や競争優位を確保するための施策を組織的に講じる必要性が急務となってきています。
そこで、企業としての方向を明確にするために実行可能な戦略と計画を策定し、そこから導き出される経営課題を優先順位ごとに一つひとつ解決していくことが求められます。
部門運営においても同じことが言えます。そのためには下記の点がポイントとなります。
1)業界勝ち残りのための方針を明確化する
今後、ますます業界のパイが狭まる中で組織として明確な方針にもとづきターゲット(市場、地域、事業・商品)をハッキリさせ、各部門の成員が何を行うべきかを自ら考え行動できる組織のベクトル(方向性)を明示することが重要となります。
2)課題にもとづく部門別解決をはかる
明確化されたベクトルにもとづきあるべき姿と現状とのギャップを埋めるために自部門の課題を明確化する。
3)計画的な事業部門運営を推進する
先行き不透明な時代であればこそ、上記1)の方針にもとづいた事業計画を策定し、計画的な部門運営を推進する必要性があります。
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