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建機大手の07年9月中間決算 5社とも売上高更新、北米除き旺盛な需要持続20071108建設工業
建設機械メーカー大手5社の07年9月中間決算が7日出そろった。サブプライムローン問題による住宅着工の減少に伴い北米地域の需要が落ちたものの、同地域以外の建機需要は引き続き旺盛で、売上高はコマツが半期ベースで初めて1兆円を超えるなど各社とも過去最高を更新した。経常利益は、利益のねん出に北米が貢献している新キャタピラー三菱を除き、4社が最高値を記録した。通期業績は、各社とも北米需要を懸念するが、アジア、中南米、アフリカなどで急拡大しているインフラ・資源開発投資の波に乗り、好調を維持すると予想した。
各社の中間決算をみると、最大手のコマツは国内外の新工場が稼働し、生産能力が増したほか、販売価格の改善を進めたことで、6期連続の増収増益。中間利益は初めて1000億円を突破した。日立建機はシリーズ化を進めた油圧ショベルやホイールローダーなどが各地域の市場に浸透し、目標とする通期の連結経常利益1000億円以上の達成が近づいた。
新キャタピラー三菱の業績はおおむね好調だったが、北米の需要減と同時にミニショベルのシェアがやや減少し、経常利益が落ちた。ミニショベルについては、「直営レンタルの品ぞろえを増やすほか、戦略を検討する」(和田修常務)方針で、シェアの回復に力を入れる。コベルコ建機は、中国市場を筆頭に国内外で販売台数を増やし、経常利益が初めて100億円の大台に乗った。住友建機は、主力の千葉工場の生産実績が過去最高に到達。生産増によって輸出比率は69%(前中間期63%)にまで上がった。
各社とも新興国などの需要がさらに増すと判断しており、生産能力の増強を継続する姿勢。コマツは09年度までの建設・鉱山機械向けの設備投資を300億円上積み、1500億円とし、コンポーネントや車体の生産能力を増強。現地の需要に応じた最適生産体制の構築を急ぐ。第三者割当増資で778億円を調達した日立建機は、油圧ショベル生産のインドネシア第4工場、大型建機生産の常陸那珂臨港工場の整備などを進める。新キャタピラー三菱は明石工場の生産工程の効率化などに取り組む。コベルコ建機は08年度に計画していた設備投資を前倒しで実行する。住友建機は中国を設置候補地とする新工場の調査・検討を加速する。
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