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**ニッコン e-建設経営通信 【第239号】**
■ Question 1
建設業許可のある取引先には、全て注文書の発行が必要ですか。
また、建設業法の許可を必要としない保守・点検業務を外注する際、注文書の発行は不要か、教えてください。
■ Answer 1
1 建設業許可のある取引先について全て注文書を発行すべきかという照会については、建設業法では、建設工事の請負契約であれば、同法19条1項に規定されている内容を記載した請負契約書を締結することを求めています。
なお、注文書で工事発注をする場合には、別途基本契約書を締結した上で、個別発注毎に注文書を発行する必要があります。
2 建設工事に明らかに該当しない保守・点検業務を発注する際、注文書の発行は不要かという照会ですが、この問題は建設業法というよりは、貴社の業務発注のあり方に関わることです。
とかく、口頭による業務発注では、後日のトラブルを招く余地が大きいですから、書面による業務発注契約を基本とすべきです。
保守・点検業務発注に適用される下請法(下請代金支払遅延等防止法)第3条では、親事業者は、下請事業者に対し製造委託等をした場合には、下請給付の内容、下請代金、支払日及び支払方法等を記載した書面を交付することを義務づけています。
■ Question 2
経営戦略を具現化するための手法について教えてください。
■ Answer 2
企業としての経営戦略を明確にし、活用するにあたり「バランスドスコアカード」で事業戦略や計画の全体最適化をはかることができます。
この手法は4つの視点にもとづき企業業績を総合的にナビゲートすることを目的としています。
1)財務の視点
財務の視点とは「財務的に企業経営を成功させるためには何を重点に活動すべきか」ということです。
ここで特に考えるべきことは顧客を増やし収益を向上させる「成長戦略」とコストを下げ、資産効率を向上させる「生産性向上戦略」のどちらを選択するかがポイントとなります。
従来の右肩上がりの時代には完工高の伸びと連動して財務内容が充実していきましたが、今後、建設投資の下降に対応してより利益志向にシフトしていくことが求められます。
2)顧客重視の視点
顧客重視の視点とは「企業目標を達成させるために顧客に対してどのようなアプローチをすべきか」ということです。
企業サイドとして顧客にどのような顧客メリットを提供できるかがポイントとなります。
3)プロセスアプローチの視点
プロセスアプローチの視点は「顧客メリットを与えるためにはどのようなプロセスを構築する必要があるか」ということです。
プロセスアプローチは自社の業務プロセス及びプロセス間の相互関係を明確にし、プロセスの改善をとおして業務レベルの向上や効率化および顧客メリットの向上に繋げていくものです。
4)人的資源の視点
人的資源の視点は「企業目標を達成するための人材とその能力をどのように向上させていくか」ということです。
企業は限られた人材(人的資源)を使って、目標達成のために意識付けし、そして必要な能力を身に付けさせていくかなくてはなりません
そのためには計画的な教育訓練や能力向上のための施策が求められます。
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