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清水建設 外環道向け大深度施工技術の開発完了 凍土造成し分岐合流部構築20070423建設工業
清水建設は、大深度地下方式で計画される東京外かく環状道路(外環道)向けの施工技術の開発を完了させた。本線とランプが分岐合流する拡幅部分を、複数の小口径ルーフシールドと限定凍結を組み合わせて施工するのが特色だ。このほど千葉県市原市内で開いた実物大実証実験の見学会で、精研(大阪市中央区、石川芳夫社長)と開発した凍土の造成方法、日立造船と開発した凍土専用掘削機を事業関係者らに公開。地上部への影響がなく、効率的に拡幅部の構築が可能なことをPRした。
「SR−JP工法」と名付けた同社の工法は、分岐合流部を囲うように16本の小口径シールドトンネルを構築した上で、隣り合うトンネル間を限定凍結した後に掘削。鉄筋コンクリートで充てん・連結し、剛性の高い本設覆工壁を分岐合流部の拡幅形状に沿って構築する。このほど開催した見学会では、直径4メートルの実物大ルーフシールド2本の間に凍土を造成。新たに開発した専用の凍土掘削機械を使って掘削する様子を公開した。
ルーフシールド間の凍土造成では、土中に凍結用のブライン液(塩水)を循環させる管を敷設。マイナス10度の環境下で10ニュートン/平方ミリ程度の強度を持つ凍土の梁を上下につくりだし、その間を掘削する。ルーフシールドの狭いセグメント内に配備する掘削機は、首振り機能を持っており、支柱間から効率的に掘削を進めることが可能となる。開発にあたり同社は「本線やランプシールド、ルーフシールド、凍結工法など実績のある技術を組み合わせて、確実に施工できることを目指した」(土木技術本部)という。同社は今回の実証実験を通じ、工法の実現性が一段と高まったことを確認。今後は、外環道の都内区間(延長約16キロ)での採用を目指して、事業者への積極的な提案活動を展開していく方針だ。
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