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総合評価−九州7県2政令市の06年度実績 技術1位の落札が過半 「逆転」は3割20070409建設工業
日刊建設工業新聞社九州支社は、沖縄を除く九州7県2政令市が06年度に試行した総合評価落札方式の実施結果(07年3月末執行ベース)をまとめた。簡易型を中心に試行しており、全体件数は31件、うち最多は佐賀県の11件。最低価格の応札者以外が落札する『逆転』は9件あり、発生率は29%となった。技術評価1位の応札者が落札した案件(失格等により1社のみ応札の案件も含む)は半数を超えており、技術力を反映させた発注方式としては一定の効果があったと言えそうだ。
試行案件の工種別内訳は、土木一式23件、橋梁上部6件、舗装1件、コンサルタント業務1件。タイプ別では除算方式の簡易型22件、標準型7件(標準型に相当する大分県、北九州市の案件を含む)のほか、北九州市が価格点と技術点の比率をほぼ同等にし、これらの合計で落札者を決める加算方式の総合評価落札方式を工事とコンサルタント業務各1件で試行した。最低制限価格は、佐賀、大分の2県と、北九州市のコンサルタント業務以外の案件ではすべて適用した。
技術評価項目等は発注者により異なり、また、件数が少ないため一概には言えないが、逆転の発生率は、除算方式に限定した場合でも27・6%と、国土交通省九州地方整備局の06年度実績(3月9日現在、約13%)のおよそ2倍。また、技術評価のウエートを高めた加算点最大30点の除算方式や、加算方式では、逆転の発生率も比較的高かった。
7県2政令市では本年度、さらに総合評価落札方式を拡大する方針。沖縄県も試行を開始する。九州地方整備局や県、政令市らで構成する「公共工事の品質確保に関する九州連絡協議会」では、07年度中に同局管内のすべての市町村で最低1件の試行を目指すとしており、本年度は総合評価落札方式の普及・拡大に向けたヤマ場の年とも言える。
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