|
06年度版国土交通白書 地域活力維持が課題、中心市街地活性化など望む声多く20070501建設工業
冬柴鉄三国交相は、4月27日の閣議に06年度版国土交通白書を報告、了承された。今回の白書では、人口減少などを踏まえて地域の置かれている状況を分析。国民の3割が自分の住んでいる地域の将来に不安を感じている状況を紹介した上で、地域の活力の維持・向上が重要課題だとの見解を強調している。
国交省は、20歳以上の男女2000人を対象に地域の現状認識に対するアンケート調査を実施。1346人から回答を得た。調査時期は06年12月7日〜10日。この調査結果によると、自分が住んでいる地域の現状について、全体の60・3%が「変わらない」と回答。「以前よりも良くなった」と「以前よりも悪くなった」がともに16・9%だった。国交省は「現状についてはそれほど不満が強いわけではない」(総合政策局)とみているが、将来については、30・1%が「不安」と感じており、特に町村の住民では42・2%が「不安」と回答=図参照。都市規模が小さくなるに連れ、不安の度合いが増していることが分かった。不安を感じる点については、「高齢化」や「人口減少」を挙げる声が多く、16大都市では治安悪化を懸念する割合も高かった。
地域格差については、「拡大している」(32・6%)と「やや拡大している」(33・1%)で全体の3分の2を占めており、所得水準や雇用情勢の面で格差を感じている人の割合が多かった。地域の活力向上のために国が取り組むべき分野としては、「地域産業の活性化」との回答が最も多く、町村では「産業の新規立地」や「中心市街地活性化」などを求める割合が比較的高くなっている。白書では、こうした実情を踏まえ、地域ブロックが自立できるための社会資本の整備や、コンパクトな街づくりの推進などが必要だとしている。
|