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ゼネコン各社、決算発表が本番 競争激化の影響深刻、今期の業績どう見込む20070511建設工業
ゼネコン各社の07年3月期決算の発表が、11日から本格化する。ピークは大成建設、鹿島、清水建設、大林組の大手4社が発表する15日で、25日には、ほとんどの会社の決算が出そろう予定だ。建設市場は、民需が好調なのに対して、公共投資の減少が続き、最盛期の3分の2程度まで落ち込んでいる。加えて「脱談合」に伴う公共工事での低価格入札など競争の激化も、各社の業績に大きな影響を及ぼしている。こうした中での決算発表では、各社が今期の業績をどのように見込むかにも注目が集まりそうだ。
主要27社の連結業績の予想数値をみると、売上高が前期を上回ったのは15社。経常利益は、赤字計上を見込む2社を除く25社中、前期を上回るのは9社にとどまり、16社が減少する予想を立てている。昨年の9月中間期決算発表以降、10日までに業績予想を修正したのは19社にのぼり、多くの会社が当初見込んだ数値を下回るとした。公共工事で頻発した低価格入札と民間建築での競争激化を下方修正の理由に挙げた会社もあった。原材料価格や運搬費の高騰に伴う資機材費用の上昇、技能者不足に伴う労務費の高騰などの影響も大きかったようだ。
最も高い売上高を見込んでいるのは大成建設で、予想値は前期比7・8%増の1兆8800億円。同社は収益の先行指標となる受注も好調で、国内需要だけでなく、アルジェリアの高速道路プロジェクトや中東地域での大型案件を取り込むなど、積極的な活動を展開した。経常利益は、長谷工コーポレーションが同18・6%増の630億円を予想しており、唯一600億円台を突破する。売上高が大手の半分にも満たない同社は、主力のマンション建設での土地付きの事業提案という独自のビジネスモデルを推し進めて、他の追随を許さない収益スタイルを確立した。
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