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<緑資源談合>本部が業者に配分表 「希望外」も押しつけ20070523毎日
農林水産省所管の独立行政法人・緑資源機構による官製談合事件で、4月に家宅捜索を受けた業者の営業担当幹部が「機構本部から1年分の発注予定工事と落札予定社名が記載された配分表を受け取った」と供述していることが分かった。受注を希望しない業務を割り当てられることもあり、公正取引委員会は発注者側が事業を押しつける異常な実態を重視。一両日中に検察当局と最終協議し、受注額上位の公益法人など4法人を独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で刑事告発するとみられる。
東京地検特捜部は既に応援検事を投入するなどして捜査態勢を拡充。告発を受け、機構の森林業務担当理事(59)らを逮捕するとみられる。
関係者によると、配分表には全国8カ所の地方建設部が1年間に発注する予定の林道整備などの調査・設計業務(予定価格100万円以上)が列挙され、各業務の横に、落札予定社(公益法人を含む)名が併記されていた。機構本部の幹部は毎年、年度初めになると業界側に配分表を渡し、各社は自社名が記載されている業務だけを落札。その他の業務は、指名されても落札しないよう高値で応札するルールだった。
営業担当幹部は、公取委や特捜部の聴取にこうした経緯を詳述。さらに「地方建設部の幹部に『この業務を受注したい』と陳情することはあったが、配分表の完成前までで、いったん出来上がると希望していない業務でも配分表通りに落札した」などと供述したとみられる。
配分表は、各地方建設部が原案を作成し、本部の林道企画課長補佐が集約。同課長や森林業務担当理事の承認を経て完成する仕組みだったことが既に判明している。今回明らかになった幹部の供述を重ね合わせると(1)業界側の意向を聞きながら、地方レベルで原案を作成(2)全国分を本部で集約し、過去の受注実績とかけ離れないよう是正(3)業界に配分表を渡して指示――という仕組みだったことになる。
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