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緑資源機構 中山間事業でも談合か 宮崎と松江 両地建など捜索20070525東京新聞
独立行政法人「緑資源機構」の林道調査業務をめぐる官製談合事件で、熊本、島根両県の中山間地域で進められている二つの大規模プロジェクトでも、談合が繰り返された疑いのあることが分かった。東京地検特捜部は二十五日午前、事業を管轄する出先機関の九州整備局(福岡市)と宮崎・松江の両地方建設部を捜索した。特捜部と公正取引委員会はすでに、両地方建設部の担当課長らから任意で事情聴取しており、新たな談合疑惑の解明を進める。
関係者によると、新たに談合の疑いが持たれているのは森林や農地が混在する中山間地域で、機構が農林業の振興を目的に行う「特定中山間保全整備事業」。主な事業は森林整備と農地整備で、工事費の半額以上は国の補助金でまかなわれる。
機構は同事業を一九九九年度に開始。現在、熊本県南小国町などを事業区域とする「阿蘇小国郷区域」(九州整備局発注、約五千七百ヘクタール)と、島根県江津市などの「邑智(おおち)西部区域」(近畿北陸整備局発注、約三千二百ヘクタール)の二カ所で進めている。総事業費は熊本が二〇〇三−〇九年度で百五十四億円、島根が〇七−一三年度で百二十億円に上る。
事業は機構本部と全国に六ある地方整備局が発注するが、関係者によると、建設業者やコンサルタント業者は全国八カ所の地方建設部に希望する工事や調査業務を伝え、談合が図られたという。
特捜部は二十四日、機構が発注する林道調査業務をめぐる談合事件で、森林業務担当理事高木宗男容疑者(59)ら機構の幹部二人と受注側の公益法人などの営業幹部四人を独占禁止法違反容疑で逮捕した。今後、林道調査談合の裏付け捜査を進めるとともに、中山間地域整備事業をめぐる談合疑惑についても解明を進めるとみられる。
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