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自民住宅土地調査会が200年住宅ビジョン 「家歴書」や指針整備、国会提案へ20070601建設工業
自民党の住宅土地調査会(福田康夫会長)は5月31日、数世代にわたって住宅を利用する「超長期住宅社会」への転換を目指す「200年住宅ビジョン」をまとめた。住宅の設計図書や維持・管理記録を一元化した「家歴書」の整備や、超長期住宅ガイドラインの策定、税制や住宅ローンの負担軽減に向けた新施策の実施などが柱で、具体化に当たっては、予算・税制・金融など諸制度の抜本的な見直しを一体的に打ち出していく考え。モデル事業の実施も計画している。立法措置も視野に入れており、来年の通常国会への提案を目指す。
提言で示されたイメージによると、200年住宅(超長期住宅)は、利用者ニーズに柔軟に対応できるよう、長期の使用に耐える構造躯体(スケルトン)部分と可変性のあるインフィル部分に分離。維持管理の容易性や省エネルギー・バリアフリー性能、周辺との調和も必要な要素として挙げた。初期建設コストは多少上がるものの、長期的に見たトータルの負担は3分の2程度に軽減されるという。こうした住宅は技術的には実現可能な状況にあるとして、200年住宅を普及していく上で必要な施策を示した。
ガイドラインでは、超長期住宅の整備や管理・利用に関する基本方針や超長期住宅が確保すべき水準などを示し、国民や住宅事業者、行政などの間で超長期住宅に対するイメージを共有できるようにする。適切な維持管理を行い、家歴書を普及させることで、良質な住宅の資産価値が市場で適切に評価されるようにする。
新しい住宅ローンの仕組みも提案。土地やスケルトン部分に超長期ローン、インフィル部分に中期ローンを適用させ、スケルトン部分については中古住宅の売買時に継承させることで住宅取得時の負担軽減を図る案を示した。リフォームの支援体制の整備や、税負担の軽減なども盛り込んだ。同調査会は今後、政府と連携して同ビジョンの実現に向けたロードマップを作成し、具体的な施策の導入を目指す。
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