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「五官で確認できない性能の信用高める」、ホルムアルデヒド低減内装材の大臣認定の狙い20070612KENPlatz
ホルムアルデヒドの低減性能をうたう内装建材は多いが、その性能を消費者が確かめることは難しい。そうしたなか、松下電工の住宅用天井材「調湿彫り天 室内光反応タイプ」が、この種の性能を持つ建材としては初めて、第三者評価である国土交通大臣認定を取得した。認定取得の狙いなどを、同社住建開発部表面改質技術開発グループ技師の三木慎一郎氏に聞いた。
──大臣認定取得の狙いは。
事前に「大臣認定を取った建材なら採用を考える」と言っていた住宅メーカーがある。ホルムアルデヒドの低減性能をうたう内装建材はいろいろあるが、この種の性能は人の五官で直接確認することができない。大臣認定という建築基準法に基づくお墨付きを得た意義は大きいと思う。性能の信用度を高めることができた。
──同じ性能で大臣認定を取る建材は、今後も出てくるだろうか。
取れるものと取れないものがあるのではないか。他社製品を何種類か集めて、社内でホルムアルデヒド低減性能を調べてみたことがある。性能を確認できない建材があった。ホルムアルデヒドを吸収するが、後で室内に戻してしまうものもあった。
──認定を受けた天井材の低減性能に有効期限はあるか。
5年間だ。新築住宅の建材から出るホルムアルデヒドは、この間にほぼ出尽くす可能性が高い。ホルムアルデヒド吸着剤を塗り直して期限を延長することもできる。
──シックハウスを防ぐこと以外の効果は。
光触媒の働きで、ホルムアルデヒドだけでなく糞尿の臭いを低減させる効果もあるし、表面にはたばこのヤニが付きにくい。室内空気をきれいにする天井材であることをアピールしていきたい。
──光触媒は明るいところほど効果を発揮する。天井は床や壁と比べると日当たりが悪く、照明の光も当たりにくい。なぜ天井材に光触媒を導入したのか。
光の当たりやすさよりも、酸化チタンの塗膜の保護を優先したからだ。内装建材のなかで最も光が当たりやすい床材への導入も検討したが、塗膜が入居者に踏まれて、破損する恐れがあるので断念した。壁紙は家具で隠れやすいので不向きと判断した。
──1坪分で9240円という「調湿彫り天 室内光反応タイプ」の価格は、光触媒を導入していない「調湿彫り天」の約1.5倍だ。
光触媒のなかでも新技術の可視光応答型を採用した。紫外線に反応する一般的なタイプと比べるとコスト低減が難しい。
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