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東亜グラウト工業 英社から管更生技術導入 ガラス繊維で補強、3年後実用化へ20080710建設工業
東亜グラウト工業(東京都新宿区、大岡伸吉社長)は9日、熱可塑性樹脂繊維とガラス繊維を更生材とする新たな管更生技術を英国・アクアライニング社から導入したと発表した。東亜グラウトは新技術の普及を図るため、この技術を「レンブラン工法」と名づけ、実用化のための開発をスタート、3年をめどに実用化にこぎ着けたいとしている。新工法は、22日から25日まで横浜市のパシフィコ横浜で開かれる08下水道展に出展、紹介される。
この工法は、熱可塑性樹脂繊維とガラス繊維が織り成した可とう性ソックス状の更生材(ライナー材)を既設管に導入した後、管内を移動する加熱装置で昇温・溶融させ、加熱装置の後部に後続する圧力反転バッグで拡径・冷却して繊維強化プラスチック(FRP)更生管を形成する熱形成工法。ガラス繊維で補強するので、熱可塑性樹脂・塩化ビニルを使用した管更生技術に比べ、材料の強度が大幅に向上、管厚も薄くした。樹脂材をポリプロビレン、塩化ビニル、ポリエチレンなどに変えれば、上下水道をはじめあらゆる管の更生に適用できるという。
更生材は織物のため製造が簡単で、常温下で長期保存しても劣化しない。施工面でも▽現場での含浸など材料加工が不要▽織物なので既設管への挿入がスムーズ▽熱可塑性樹脂を繊維状にすることで素早く溶融できる▽繊維が溶融し更生管を形成するため管内に継ぎ目や段差がない▽ボイラーなどの大型供熱設備が不要でコンパクトな装置で施工可能−などの特長を持つ。
当面は150ミリ程度の小口径や取り付け管から始め、来年度中には600ミリまで対応できるよう開発を進める。下水道の管路更新技術については、来年度末にも下水道新技術推進機構の建設技術審査証明取得を目指し、それを待って営業活動を展開する。同社は下水道分野にとどまらず農水管、工場排水管、電纜管など様々な地下パイプラインのリニューアルを市場として想定、技術開発を急ぐ。
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