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企業統治のあり方探る 形態,独立性など議論 経産省20081203建設通信
経済産業省は、「企業統治研究会」(座長・神田秀樹東大大学院教授)を設置、2日に初会合を開き、社会経済的に望ましいコーポレート・ガバナンス(企業統治)のあり方の検討に着手した。検討するのは、▽日本企業が持続的に成長するために欠かせない長期投資などで株主や投資家の理解を得ていくためのコーポレート・ガバナンスの形態▽社外役員(取締役、監査役)の「社外性」要件を「独立性」の要件に改正すべきか▽社外取締役の人数▽ルールを定める際の選択手段――など。検討成果は2009年6月をめどに報告書としてまとめる。得られた結論によって、会社法を改正したり上場規則などを制定することになる。
現在、日本は東証上場企業の95.3%が監査役設置会社で、業務執行機関的側面が大きく、執行と監督が分離していない。
このため、海外や投資家からは、社外取締役・監査役の独立性の問題、独立社外取締役の一定数の導入促進など、企業統治改善の提言が出されている。
研究会で議論するコーポレート・ガバナンスのあり方は、日本企業が持続的に成長するため長期投資などの実施が必要なことから、この点で株主や投資家の理解を得ていくための望ましい形態、10年後や20年後の日本企業の形を考えた際の目指すべき将来像などを検討する。
社外役員の「独立性」は、当該会社とその子会社のCEO(最高経営責任者)などでないことに加え、親会社や重要な取引先のCEOなどでないこと、親族が当該会社のCEOでないことなどを「独立性」の要件として要求するべきか議論する。その一方で、3年ないし5年といった過去一定期間にこの要件に抵触していなければ、「独立性」を満たすとすることの扱いも検討する。
社外取締役の人数については、取締役会に一定数か一定割合の社外か独立取締役の導入のルール化を検討するほか、一律の義務付けが困難なとき、ルールを守れない場合の説明を求める手法のあり方を探る。
また、コーポレート・ガバナンスのルールを定める際に、会社法改正の「ハードロー」、上場規則などの制定といった「ソフトロー」のいずれかの手法をどのようにとるのかも固めていく。
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