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7人賛成 0・1%に利下げ 日銀決定会合 CP買い入れ実施へ20081220FujiSankeiBusinessi.
日銀は19日、政策委員会・金融政策決定会合を開き、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を年0.3%程度から0.1%前後へ引き下げることを決め、即日実施した。
日銀は10月末に7年7カ月ぶりの利下げを行ったばかりだが、景気が加速度的に悪化していることや、米連邦準備制度理事会(FRB)が事実上のゼロ金利政策に踏み切ったことを受け、2カ月たらずで追加利下げに踏み切った。また、企業が発行するコマーシャルペーパー(CP)の買い入れや、長期国債の買い入れ増額など追加の金融緩和策も打ち出した。
会合では、景気判断を従来の「停滞色が強まっている」から「悪化」へと下方修正した。利下げは8人の審議委員のうち7人の賛成多数で決定。日銀が今月15日に発表した企業短期経済観測調査(短観)では、大企業製造業の景況感の下落幅が過去2番目の大きさになるなど不況の急速な進行が確認されたため、さらなる金融緩和によって景気を下支えする必要があると判断した。
日銀に先立ち、FRBは16日に政策金利のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を年1.0%から0〜0.25%へと引き下げた。このため日米の政策金利が16年ぶりに逆転し、ドル売り・円買いが加速。市場では円高を是正する利下げを求める声が強まっていた。
日本の政策金利はもともと水準が低く、利下げをすればその後の金融調節の手段が限られるため、日銀内では追加利下げへの慎重論も根強かった。しかし、FRBが市場の予想を上回る利下げや追加の資金供給策を打ちだし、金融危機や景気悪化に対する強い対応姿勢を示したため、日銀も取りうる政策手段の早期実施を迫られた格好だ。
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■日銀決定のポイント
・政策金利を年0.3%程度から年0.1%程度に引き下げ
・政策変更は賛成7人、反対1人。反対は野田忠男審議委員
・補完貸付制度の適用金利を年0.5%から年0.3%に引き下げ
・企業が発行するコマーシャルペーパー(CP)の買い取りを実施し、資金繰りを支援
・長期国債の買い切りオペを年間14兆4000億円から16兆8000億円に増額
・国内景気は悪化しており、当面厳しさを増す可能性が高いと判断
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