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<ごみ固形燃料>51施設で赤字33億円 利益は1施設だけ20080411毎日
ごみを燃料に変えるRDF(ごみ固形燃料)化施設による年間約200億円に上る国民負担増問題で、05年度に製造したRDFを販売して利益を得た施設は、全国52施設中わずか1施設に過ぎないことが毎日新聞の調査で分かった。他の51施設は費用をかけてRDFを処分するなどしており、総額約33億円もの赤字になっている。燃料であるはずのRDFが、実際には多額の処分費用を要するごみ同然の扱いを受けている実態が明らかになった。
全国で稼働中の53施設のうち、07年に稼働した奈良県広陵町の施設を除く52施設の05年度のRDFの取り扱い状況を調べた。23施設が「RDFを販売している」と答えたが、利益を得ていたのは札幌市の施設だけだった。
残る22施設は「製鉄所や製紙工場などに燃料として販売している」と回答したが、販売額は1トン当たり10〜2000円に過ぎない。一方で、販売先への運搬費や燃料として使用できるよう廃プラスチックを混ぜる加工費などは施設側が負担している。売却先が近いことなどから運搬費などがかからず黒字(1トン当たり1150円)になっている札幌市の施設を除き、1トン当たり平均7188円の持ち出しになっていた。
販売していない29施設のうち、処分を外部に委託しているのは27施設。大半がRDF専用の発電所で燃料として使われるが、引き取り料が1トン9845円かかっていた。残る2施設は施設内でボイラー燃料として利用しているだけだった。
最も安い1トン10円で販売している山口県美祢(みね)市の施設の場合、販売先のセメント工場への運搬費として217円を負担していた。群馬県みなかみ町の施設は1トン1000円で売る一方、運搬費に加え加工費計2万1000円を業者に支払っている。
RDFを巡っては、焼却処理に比べ年間約200億円もの国民負担増を招いていることが既に明らかになっている。このうち約33億円がこうした処分費用だったことになる。
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