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建設業の倒産が6カ月連続で300件以上、前年同月を4カ月連続で上回る20080513日経コンストラクション
民間信用調査機関の東京商工リサーチは5月12日、2008年4月の全国企業倒産状況を発表した。建設業の倒産件数は前年同月比11.9%増の328件。2007年11月以降、6カ月連続で300件を超えた。しかも、2008年に入って4カ月連続で前年同月の件数を上回っている。
4月の建設業の倒産のうち、197件は負債総額が1億円未満。全体の6割を占めたたうえ、前年同月比で10%増えた。
公共工事の削減に加えて、原油価格の高騰による資材の値上げが3月から厳しくなり、「売り上げが増えないところで仕入れ価格が上がり、体力のない小規模な建設会社が倒産しているようだ」(東京商工リサーチ情報出版本部の友田信男統括部長)。
不動産業の倒産は前年同月比で5割増
4月の倒産で負債総額が最も多かった業種は不動産業で約2260億円。東京都のケイアール不動産が、負債総額約1678億円で特別精算に至ったことが大きく影響した。
不動産業の4月の倒産件数は54件で、最近1年間で最も件数が多かった。前年同月に比べて50%増えており、集計の対象とした全業種の中で増加率が最も大きかった。
不動産業の倒産は、「サブプライムローン問題で外資系の金融機関が資金を引き揚げていることに加え、国内の金融機関が融資を減らしていることが大きな要因になっている。さらに、地価の下落が状況の悪化に拍車をかけている」と友田統括部長は言う。
「今後、不動産業の不振が、民間発注の工事をねらう建設会社に影響を与えることも十分に考えられる」(友田統括部長)。
東京商工リサーチが集計の対象としているのは、負債総額1000万円以上の企業の倒産。法的倒産のほかに、銀行の取引停止処分などの私的倒産も含めている。
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