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土木工事標準歩掛 地方,都市の乖離調査 市街地工事に費用派生20080722建設通信
国土交通省は、土木工事標準歩掛が都市部と地方部で実態が異なることから、そうした実態に沿うように改正するため調査に入る。18日に開かれた2008年度土木積算検討委員会合同幹事会で本省と各地方整備局が合意した。市街地での工事で、仮設費や現場管理費などが国交省の標準歩掛よりも多く必要になっていることが、維持修繕工事などで不調・不成立が発生している要因の一つとみられ、08年度に各地方整備局と協力して実態を調査し、現在の基準と実態が異なることが判明すれば、修正する。
公共工事では現在、入札価格が予定価格を上回るなど価格が折り合わず、維持修繕工事や歩道橋工事などで不調・不成立となる事例が多発している。
原因の一つとして、市街地での施工は、機械運搬、安全対策などの共通仮設費や安全管理などの現場管理費などが、地方部より高くなる傾向があり、施工実態と標準歩掛に差が生じていることが挙げられている。
標準歩掛は、労務数量、機械の運転時間などの所要量について、工種ごとに標準的な値を定めたもので、現状でも共通仮設費や現場管理費の率を、施工地域や工事場所を考慮して補正している。共通仮設費率には、DID地区(人口集中地区)で2.0%、山間僻地・離島で1.0%、地方部で0.0−1.5%をそれぞれ加算し、現場管理費率は、DID地区で1.5%、山間僻地・離島で0.5%、地方部で0.0−1.0%を加算している。
ただ、このDID地区の区分による補正だけでは、都心部と地方都市の市街地など、実態に合わないという指摘もある。使用機械の設定でも、実態に沿っていない可能性がある。つまり、これまでの補正だけでは都市部と地方部の実態の差を吸収しきれていなかったとみられる。
こうしたことを踏まえ、08年度に各工事の実態を調査し、実態に沿った補正区分や使用機械などに改正する方向で検討する。
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