|
財団法人初,4月合併へ 高速道路調査会と高速道路技術センター20090129建設工業
財団法人高速道路調査会(御手洗冨士夫会長)と、財団法人高速道路技術センター(佐藤宏郎理事長)はことし4月1日の合併を視野に、寄付金額の扱いなどの最終調整に入った。9日に国土交通省から合併認可を受けている。2008年12月にスタートした公益法人制度を受け、建設関連の財団法人の合併は高速道路調査会と高速道路技術センターが初めて。合併後、2年間かけ、公益財団法人の認定を受けるための内部体制を整備していく予定。社団法人の合併では、日本土木工業協会が土木4団体を統合する統合団体として9日に国交省から合併認可を受けている。
高速道路調査会と高速道路技術センターは、22日付の官報で合併公告を告示した。存続団体は高速道路調査会で、合併後の名称も高速道路調査会とする。23日から2カ月間、合併に伴う債権者保護手続きを開始した。
財団法人と社団法人は、これまで合併するための規定がなかったが、08年12月からスタートした新公益法人制度で法人の設立・組織・運営・管理を規定した法人法、公益認定の基準を盛り込んだ認定法、従来公益法人の新制度への移行手続きを規定した整備法の、いわゆる公益法人3法によって、昨年12月から特例民法法人に変わった既存公益法人の合併が可能になった。
合併する理由を高速道路調査会は、「われわれの活動には公益性があり、(公益財団法人の)認定を目指すためにはどうしていくべきかを判断した結果」と説明した。
二つの財団法人は、高速道路という共通項目で活動していることと、両団体ともに賛助会員からの会費収入と調査・技術研究、受託事業など事業活動の収入構造が似ていることが合併を促した。
さらに公益認定を受けるための要件である、事業費用に対する公益目的事業比率50%以上をクリアするのに、合併による人件費削減が寄与するとの判断もあった。
2団体の賛助会員のうち、「100者が重複しており、重複会員に対しては割引を含めた対応を計画」(高速道路調査会)しており、重複会員の会費のあり方を詰める予定。
今後、4月1日に評議員会で理事を選任し理事会で新たに発足する高速道路調査会の会長が決定する予定。
合併によって発足する新・高速道路調査会は、「財産的基礎やガバナンス(内部統治)、コンプライアンス(法令順守)など公益財団法人として認定を受けるための内部体制を2年間かけ整備していく」方針。
スタートした公益法人制度は、既存公益法人にとって、新たな「公益財団・社団」か「一般財団・社団」の認定・認可を受け、どちらかに振り分けられる制度。約2万5000の既存公益法人は5年間で認定か認可が受けられなかったり、移行申請をしない法人は解散となる。
合併規定が盛り込まれた公益法人3法が施行されたことで建設関連以外でも、ことしに入って都道府県所管の財団や社団法人の合併公告が相次いでいた。
※高速道路調査会=道路および交通の発達、道路交通に関する知識普及に資するとともに、国際経済社会に協力することを目的に、1957年12月に設立。歴代、日本経団連の会長が会長を務めている。
※高速道路技術センター=高速道路に関する研究開発、建設・管理に関する業務への支援、新技術の普及・高速道路技術者の養成などを行うことで、公共の福祉に寄与することを目的に、80年7月に設立。
|