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民事再生の生産技術、ニッケンが事業継承20100416日経
民事再生手続き中のロボット・産業機械レンタルの生産技術(富山市、酒井克己社長)のスポンサーに、建設機械レンタル大手のニッケン(東京・千代田)が就くことが決まった。ニッケンが生産技術の資産を有償で譲り受け、中核事業を継承する。これまでスポンサー候補に挙がっていたオリックスとスピードパートナーズ(東京・中央)の2社に比べ、債権者への弁済額が高い再建案を提示したことが決め手になったもようだ。
ニッケンが15日、スポンサー就任を発表した。20日に生産技術側と、産業機械や備品などの譲渡契約を締結する予定。金額は明らかにしていないが、16億円強とみられる。弁済率は18〜19%程度になるもよう。溶接機械など産業機械のレンタル事業を継承、6月1日からニッケンの事業として再スタートする。
複数の関係者によると、現在約50人程度いる生産技術の従業員のうち半数程度を引き継ぐ見通し。これまで生産技術側は全従業員の雇用維持をスポンサー選定の前提にしていた。
ニッケンは生産技術の持つ溶接機械レンタルなどのノウハウと全国各地の顧客網を引き継ぎ、既存の建機レンタル事業との相乗効果を狙う。
生産技術は2009年7月に民事再生法の適用を富山地裁に申請。その後、オリックスとスピードパートナーズがスポンサー候補に浮上した。生産技術は1月に開いた金融機関・リース会社向け説明会で、オリックスが弁済率12%超の条件を提示していることを明らかにし、同社を優先交渉先とすることで大筋合意。生産技術の持つ産業機械など動産の詳細な資産査定を進めていたという。
ところが、「当然、オリックス案の詳細が説明されると思っていた」(金融機関)今月14日の説明会では、配布された資料にニッケンがスポンサーとなる案が示され、出席者を驚かせた。
ニッケンは「大口債権者の金融機関が担ぎ出した」(同)といい、資産譲渡による資金でオリックスやスピード社の計画より高額の弁済が可能になることが、スポンサー選定の決め手となったもようだ。
生産技術は26日に幅広い債権者を集めた説明会を富山市内で開き、30日には富山地裁に再生計画案を提出する予定。
ニッケンは1967年7月設立。掘削機、発電機など土木建設関連機械を中心としたレンタル、自社商品開発、販売を手がけている。09年3月期の売上高は770億円。
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