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家電、都心の競争拍車 ヤマダが新宿駅近くに大型店20100402日経
家電量販店最大手のヤマダ電機は16日、東京・新宿のJR新宿駅近くに大型店を開業する。同駅周辺は業界3位のヨドバシカメラが本店を構え、5位のビックカメラも2月にグループ企業の店舗を引き継ぐ形で出店したばかり。新宿地区以外でも都心部は家電量販の店舗過剰の傾向が強まっており、消耗戦がいっそう激しくなりそうだ。
ヤマダが開業する「LABI新宿東口館」は、地下2階から地上7階までで、総売り場面積は約8000平方メートル。女性客向けに化粧品や日用雑貨などの取り扱いを増やす。来春にも同規模の別館を開業予定で、合計1万5000平方メートル前後になる見込みだ。
ヤマダ店舗から徒歩5分圏内に本店を営業するヨドバシは、駅周辺に2館で計約1万5000平方メートルを持つ。ビックも2月にグループの「さくらや」を継承して3館を運営するが、ヤマダの出店で同地区の家電売り場は5割前後増える。
ヤマダは昨秋にもビックの本拠地である東京・池袋に大型店を開設し、都心部での拠点拡大志向が鮮明。だが家電量販上位10社のフランチャイズチェーン(FC)店を含めた店舗数は3000店を超えており、店舗網の飽和感が強い。郊外では価格競争が激化、一部チェーンの閉店が進んでいるが、拡大余地を求めるヤマダが都心部で過当競争に挑む格好だ。
家電量販は、地上デジタル放送対応テレビを除けば、デジタルカメラやパソコンなどが不振で市場の成長は頭打ちだ。ヤマダの2009年3月期の1平方メートル当たり売上高は、08年3月期より10%減少。他社も既存店売上高の落ち込みが目立ち、収益力が低下している。
家電エコポイント制度や地デジ移行が終わる2011年夏以降、テレビに代わり売り上げのけん引役となる商品は見えていない。年内に閉鎖される西武有楽町店(東京・千代田)の後継テナントにも複数の家電量販店が興味を示しているとされるが、数年後には都心部の大型店も淘汰にさらされる可能性もある。
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