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建設業の4割が10年度は「減収減益」、景況感も最低20110408日経コンストラクション
民間信用調査会社の帝国データバンクは4月5日、「2010年度の業績見通しに関する企業の意識調査」の結果を発表した。調査した10業界全体では、26.2%の企業が2010年度は「増収増益」と答えたなか、建設業は14.9%にとどまった。
2010年度の業績見通しについて、建設業で最も多かったのは「減収減益」。40.8%が「減収減益」と答えており、全体の平均を15.3ポイント上回っている。「その他」を除けば、農・林・水産業の44.4%に次いで高かった。
「減収減益」に次いで、建設業では売り上げ、利益とも「前年度並み」と答えた割合が多かった。全10業界の中では金融業と不動産業に次いで三番目に高かった。
全体の平均では「増収増益」と回答した企業が26.2%で最も多かったものの、建設業では14.9%。10業界の中で最も低かった。
この「業績見通しに関する企業の意識調査」と併せて実施した「景気動向調査」の中でも、建設業の厳しい環境が明らかになった。
全業界の平均の景気動向指数(景気DI)は前月比2.1ポイント増の28.8と3カ月連続で改善した。建設業の景気DIも前月比1.0ポイント増の23.5となったが、調査した10業界の中で「その他」を除いて最低だった。最低となるのは2009年7月以来、9カ月連続。
現在の景気判断を悪いとした理由について、例えば型枠工事を専門とする会社は、「受注単価が下げ止まらず、同業者間でつぶし合いの状態が続いている」と説明している。「公共事業の減少で地域経済が低迷している」と訴える一般土木建築工事の会社もあった。
ある土木工事会社は「公共工事の予算削減は、民間工事の補てんをねらう大手建設会社の低価格入札を加速。デフレの要因になっていて、この状況が今後も続く」として、先行きの景況感も悪いと判断。別の土木工事会社も、「前年度の当初予算と比べて約2割、公共工事費が減少する。地方自治体の財政難とも相まって、さらに悪くなる」と答えている。
2010年度の業績見通しに関する企業の意識調査は2万1882社を対象に、2010年3月19日から31日にかけて景気動向調査と併せて実施。1万870社から有効回答を得た。このうち、建設業の有効回答は約1500社。業績見通しに関する調査は、2009年3月に続いて2回目となる。
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