|
暗きょが陥没してクレーン傾く、九州新幹線停電20121115日経コンストラクション
11月12日に工事中のクレーン車のアームが架線に接触して停電を引き起こし、九州新幹線が約6時間にわたって運転を見合わせた事故で、クレーン車の走行中に雨水排水用の暗きょが陥没していたことが分かった。JR九州はアームを解体して車体を移動してから詳しい原因を調査する予定。調査開始までに数日掛かる見込みだ。
事故は熊本市中央区新町4丁目付近で起こった。熊本県を事業主体としてJR九州が進めている「JR鹿児島本線等連続立体交差事業」(延長約7km)の工事現場だ。JR鹿児島本線の高架化に向けて、基礎を構築する準備作業を進めていた。
約1tの鋼管を吊り上げた重量85tのクレーン車が雨水排水用の暗きょの上を走行した際に地面が陥没。車体が傾いてアームが架線に接触した。暗きょの上部には作業用の鉄板を敷いていた。施工者はハザマ・熊谷組・吉永産業・佐藤産業JVだ。
運転休止が長時間にわたり、利用者への影響が大きかったことなどから、国土交通省の九州運輸局は11月12日付でJR九州に対して警告文書を出した。文書では、「近接工事により営業中の新幹線の安全・安定輸送に影響を与えたことの重大性を十分認識した上で、施工の管理など背後要因を含め原因を究明し、再発防止の措置を講じて、二度とこのような事象を発生させることのないよう厳重に警告する」としている。
これを受けてJR九州の唐池恒二社長は「輸送障害の原因を究明し、再発防止の徹底を図っていく。施工会社などへの指導を徹底し、九州新幹線の信頼回復に努める」とのコメントを発表した。
|