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湖沼の底質を約99%除染する国内初のシステム20121119日経コンストラクション
東洋建設は、放射性セシウム(以下、セシウム)が付着した湖沼などの底質(土壌)を約99%浄化できる除染システムを実用化した。環境省の実証事業における試験では、1kg当たり15万2300ベクレルのセシウム濃度を、98.7%減の1945ベクレルに落とした。
同社によると、水域で底質の回収から減容化まで一連の処理ができる除染システムの実現は国内で初めて。開発したシステムは環境省の2011年度除染技術実証事業に採択されていた。同事業では、除染後の排水のセシウム濃度を、厚生労働省が水道水に設定した管理目標値に当たる1kg当たり10ベクレル以下にできることも確かめた。
組み立て式台船に載せた底質の回収装置と、沿岸に設置する浄化プラントから成る。東洋建設は、セシウムが底質の表層部分に堆積したシルト粘土層に付着しやすいことを実証事業で確認し、既存の浚渫装置を改良。すくい取る底質の厚さを既存の装置の約3分の1に当たる10cm程度に減らした。作業中に汚染土を水中に拡散しにくくする工夫も加えた。
除染コストの試算結果は下の資料のとおりだ。既存の浚渫装置で、底質の表層部分に生じた通常の汚染を浄化する場合のコストとほぼ同程度と見込む。既存の装置と比べると処理速度が低下した一方で、余分な土をすくい取らなくなったため浄化の効率が上昇したという。
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