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住宅リフォーム:環境や安価で中古活用、市場拡大へ20121102毎日
住宅リフォーム市場が拡大しつつある。欧米に比べ日本では中古住宅の活用が進んでいなかったが、環境への意識の高まりや若い世代でも比較的安価に購入できる利点から、一戸建てだけでなくマンションなど集合住宅でもリフォームに注目が集まっている。政府も今年度の「土地白書」で中古住宅流通の必要性を打ち出し、住宅関連企業の動きも活発化している。
「3社の提携の成果を具現化した。全面リフォームの具体的なイメージを描いてほしい」。TOTOの張本邦雄社長は1日、同社と大建工業、YKKAPの住宅機器大手3社が東京・新宿に3日オープンする「TDY東京コラボレーションショールーム」をPRした。
3社は02年にリフォーム事業で提携し、今回約3700平方メートルの旗艦拠点を設けた。リフォームへの関心が高まる中、3社の強みを相互利用して顧客増につなげる狙いだ。ショールームではTOTOの助言でトイレや浴室の改装を決めると、それに合った建材やドアを大建、窓をYKKAPのアドバイザーが引き受けるなど連携して相談に応じる。年間9万組の来館を目指す。
総合住宅設備メーカー大手LIXIL(リクシル)も8月、新宿に首都圏最大級の大型ショールーム(約5280平方メートル)を開設した。同社は断熱構造を持つ玄関ドアなど省エネとリフォームを組み合わせた商品開発にも力を入れている。
住宅メーカーの三洋ホームズは6月、中古住宅をリフォームして販売を支援する新たな事業に乗り出した。少子高齢化で空き家が増え、売却ニーズが増えると見たためだ。住宅を診断して耐震・改装工事をし、提携先の不動産業者約1300社が買い手を見つける。
住宅リフォーム市場は現在3兆円を超えており、さらに拡大する見通しだ。エコ意識の高まりから「従来のように30年程度で建て替えるのではなく、良い住宅に長く住もうと意識が変わってきている」(住宅大手)という。長期にわたり良好な状態で使える住宅に減税措置を定めた「長期優良住宅促進法」が09年に施行された効果もある。東日本大震災を機に、耐震補強で自宅を改装する動きも追い風になっており、「消費増税を前に需要増もあり得る」(同)との声もある。【宇田川恵】
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