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大林組/斜め土留め工法を道路トンネル現場に適用/支保工不要、コスト2割削減20121122建設工業
大林組は、土留め壁を傾斜させて設置することで、支保工を不要にする「斜め土留め工法」を実際の現場に採用し、安全性と効果を確認した。3〜10度程度の角度を付け、上に開いた形で打った杭に沿って台形に掘削する。内側に倒れようとする土の圧力を低減できるのに加え、支保工が不要になり、コストを20%削減、工程を30%以上短縮できる。鋼矢板の打ち込みなどに使う汎用機械で施工できるのも特徴だ。トンネル工事や管路の新設などに適用済みで、今後、効果を積極的にPRする。
斜め土留め工法は、解析シミュレーションや模型実験などを繰り返した結果、土圧の20%低減、水平変位の抑制といった効果が得られることが判明。土留め壁の倒壊を防ぐグラウンドアンカーなどの支保工を不要にできると判断し、実用化を急いでいた。
土留め壁の構築に当たっては、鋼矢板、ソイルセメント壁、親杭横矢板、地盤改良の各方式で施工が可能。地盤や掘削の深さに応じ、複数の方式と機械を使い分けることができる。垂直の土留め壁に梁型の支保工を設置するような現場なら、支保工が不要になることで作業スペースが広がり、生産性が高まる。止水の弱点部分も減らせる。
既に3カ所以上の現場に同工法を適用済みで、採用を検討する現場も全国に広がっているという。千葉県内で施工中の大型道路トンネル工事の現場では、同工法とともに、シールド機を地上発進・到達させる同社独自のURUP工法も導入。生産性を大幅に向上させられるとみている。
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