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中南米、アフリカ、新興市場開拓を強化/日本ブランド認知度向上/経産省20121212建設通信
経済産業省は、アジア以外の新興国市場開拓への取り組みを強化する。FTA(自由貿易協定)ネットワークの深化や人材・資金面での支援、相手国の産業政策やインフラ整備を始めとした成長拠点開発協力などの各種施策を統合し、国・地域ごとに戦略を策定して取り組む方針だ。中南米やアフリカなどに狙いを定めている。こうした地域は「インフラ受注における日本企業のプレゼンス(存在感)が低い」(通商政策局)ことから、日本の認知度向上への取り組みも進める。
経産省によると、2030年までに世界で41兆ドルのインフラ投資が予測されているものの、アジア以外の地域で日本企業のインフラ受注は劣勢な状況にある。具体的には、11年のインフラ受注実績のシェアで、アジアの発電や化学プラントなどの日本企業の受注は9%。中東のエネルギーや発電、化学プラントなどは韓国企業の21%に対し日本企業は5%にとどまる。
アフリカの発電や上下水道などのインフラ受注は、日本企業の2%に対し、中国企業が40%、欧州企業が35%を占める。中南米のエネルギーや発電インフラ受注は57%を欧州企業が占め、日本企業は1%に過ぎない。
また、新興国での日本の好感度は高いものの、日本ブランドの認知度は低く、さらにインフラ不足が企業進出のボトルネックとなっている。
こうした状況を踏まえ経産省は、各種施策を個別展開するのではなく「イノベーションや教育、インフラ整備、成長拠点開発、環境・低炭素技術、観光など多岐にわたって総合的に取り組む」(通政局)方針だ。あわせて、建設業や製造業などの中小企業の海外展開を後押しするため、情報提供・相談機能や人材育成面などの対応も強化する。これは、海外直接投資をした中小企業の国内雇用が、投資をしない中小企業の雇用を大きく上回っていることが背景の一つになっている。
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