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日本道路、音力発電/工事現場で「環境発電」/音や振動で照明・誘導灯点灯20130501建設工業
日本道路は、音や振動を利用して発電するエネルギーハーベスティング(環境発電)技術を使った照明器具や視線誘導設備の導入を進める。音力発電(神奈川県藤沢市、速水浩平社長)と共同開発した踏むとLEDが点灯する歩行者誘導マットを今夏に工事現場に設置。さらに路肩位置を示す道路標識の矢羽根や道路脇の支柱に取り付けるデリネーター、スノーポールなどの点灯に利用することも検討する。歩行者通路や公共空間の照明としての使用も想定し、研究開発を加速させる。
両社は、振動や圧力から生じるゆがみを電圧に変換する「圧電素子(ピエゾ素子)」を利用した音力発電の各種技術の実用化を急いでいる。歩行者誘導マットは、圧電素子を並べたシートを組み込んだもの。歩行でマットに荷重がかかると、圧電素子がひずんで発電。マットの両端に設置したLEDが点灯し、誘導灯として機能する。日本道路は、マットの耐久性や耐水性の向上・改善に取り組み、試作品の性能検証の結果を踏まえて今夏からの現場適用を決めた。夜間工事で導線を変更する場合に、マットを路面に敷き、足元を明るくしながら歩行者を誘導する。全国に順次導入し、将来はレンタルや販売を目指す。
両社は、「電池レスの社会を実現できる」(速水社長)として、エネルギーハーベスティング技術の研究開発を進める考え。矢羽根を取り付ける支柱のほか、防護柵、ガードレールの背面などに圧電素子を組み込み、車両走行や風の振動によってLEDを点灯させたり、電光掲示の補助電力(スイッチ)に利用したりする技術の実用化を急ぐ。
既に両社は、浜松市北区にある東急リゾートタウン浜名湖に、重りを揺らすことで照明がつく「振子式振動発電ライト」を階段の補助灯として設置済み。人が手で重りを揺すると1分ほど照明が点灯する設備で、リゾート施設の通路や公園の明かりとして利用するための研究開発、提案活動にも力を入れる。
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