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20kgのコンクリート片が車を直撃、広島市の陸橋20130515日経コンストラクション
広島市西区で5月7日午前6時15分ごろ、国道や鉄道の上に架かる陸橋から約20kgのコンクリート片が落下。約5.8m下の国道2号を走行中の車両を直撃し、屋根が凹む事故が発生した。車を運転していた50歳代の男性にけがはなかった。
コンクリート片が落下したのは、1971年に完成した鈴が峯陸橋。鋼桁とPC桁を組み合わせて造った橋長169m の6径間の橋で、幅員は19.5m。広島市が管理している。国道2号のほか、JR山陽本線や広島電鉄宮島線などを跨ぐ形で架かっている。
国道2号の上空に架かる鋼I桁橋の部分で、RC(鉄筋コンクリート)製の床版から剥落した。剥落したコンクリートの大きさは約50cm×50cmで、厚さが4cm。重さは約20kgだった。
剥落箇所にはさびた鉄筋が露出しており、広島市は床版の内部に水が浸透するなどしてさびたとみている。
事故を受けて広島市は同日、JR山陽本線と広島電鉄宮島線の上空に架かる箇所を除いて鈴が峯陸橋を緊急点検。打音検査によって9カ所で浮きなどを確認し、劣化したコンクリートをいずれもたたいて除去した。
さらに、同市は管理する108橋の跨線橋と跨道橋のうち、75橋を対象に目視による点検を開始した。鈴が峯陸橋と同じRC床版の橋や古い橋を優先して点検している。西日本高速道路会社が管理する道路上の33カ所の跨道橋については、同社が点検を終えて問題がないことを確認しているという。
JR山陽本線と広島電鉄宮島線の上空に架かる部分の点検方法については、西日本旅客鉄道会社や広島電鉄とそれぞれ協議中。営業時間外に点検する見込みだ。
鈴が峯陸橋は海岸から2km程度の内陸に位置し、1996年から97年にかけて塩害対策としてひび割れ注入などによる補修工事を実施した。2012年10月には同市の職員が地上から目視で点検したが、異状は見つからなかったという。
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