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スペイン国債、市場織り込む水準まで格下げなら利回り大幅上昇20130520ロイター
[ロンドン 17日 ロイター] - スペインの借入コストは、同国の格付けが市場が織り込んでいる水準まで引き下げられた場合、大幅な上昇が予想される。
スペインのデフォルト(債務不履行)に対する保証コストは、スペインが投機的(ジャンク)等級に格下げされるとの投資家の見方を反映している。
ムーディーズ・インベスターズ・サービスとスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のスペインの格付けは、ジャンク等級を1段階上回る水準。フィッチ・レーティングスの格付けはジャンク等級を2段階上回る水準となっている。格付け見通しは大手3社とも「ネガティブ」としている。
投資適格級の債券にのみ投資できるファンドは、スペイン国債がジャンク等級に引き下げられた場合、保有するスペイン国債を売ることを余儀なくされる。そうなれば、スペイン国債の利回りは今月つけた約3年ぶりの低水準から大きく上昇する見通し。
金融各社が算出する国債インデックスには、それぞれの国債組み入れ基準が設けられている。
たとえばJPモルガンのEMU国債投資適格級インデックスでは、格付け会社1社がある国債をジャンク等級に引き下げた場合、その国債は組み入れ対象から外される。シティグループのインデックスでは、S&Pとムーディーズの2社がスペイン国債をジャンク等級に引き下げると、その国債が指数から除外される。
JPモルガンのEMU国債投資適格級インデックスでスペイン国債のウエートが11.8%であることを踏まえると、スペイン国債がジャンク等級に引き下げられた場合、最大5億ユーロのスペイン国債の売りにつながるとJPモルガンは試算する。この数字には、国債インデックスが連動する形になっていない投資適格級国債ファンドによる売りは含まれていない。
JPモルガンの資産アロケーションのストラテジスト、Nikolaos Panigirtzoglou氏によると、スペイン国債がジャンク等級に引き下げられた場合、スペイン10年債の独連邦債10年物に対する利回りスプレッドは、現在の293ベーシスポイント(bp)から350─400bpに拡大する。
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