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ケミカルグラウト/ニュージーランドに進出/液状化対策でウレテックと業務提携20130610建設工業
ケミカルグラウトは、ニュージーランドなどで地盤改良事業を展開するウレテックグループ(フィリップ・マック代表)と、液状化対策事業で業務提携した。日本と同様に地震国であるニュージーランドの地盤改良市場に参入し、ケミカルグラウトが保有する液状化対策技術を供与。工事の共同受注と施工協力を進める。初年度の受注目標は10億円に設定。既に初めて受注した工事を完了させ、10件程度の受注活動が進行しているという。7日に東京都港区のケミカルグラウト本社で業務提携の調印式を行った。
液状化対策技術としてケミカルグラウトは、既存建物直下の地盤改良も可能な「ジェットクリート工法」のほか、「ニューマックス工法」と「カーベックス工法」もニュージーランドに導入する。既に現地での試験施工も実施している。ニュージーランドは、11年2月に発生したマグニチュード6・3の大地震で、ビル倒壊などの被害が発生。クライストチャーチ市など広範なエリアで地盤の液状化現象も起きた。ウレテックグループは、再液状化が防げる対策技術としてケミカルグラウトの工法に注目。震災復興に貢献するため、業務提携することにした。
受注活動は、クライストチャーチ市に本社を置くウレテック・グラウンド・エンジニアリングと共同で実施する。同社はウレタン注入などの地盤改良を得意とするが、大規模液状化対策の技術は保有していなかった。今後は、ウレタン注入やセメント・薬液注入などさまざまな種類の地盤改良技術を活用。港湾施設や美術館といった公共施設、マンションなどをターゲットに受注活動を展開する。同国の震災復興は道半ばなのが現状。両社は、当面の市場規模で500億円を超えるともいわれる液状化対策事業で連携し、10%のシェア獲得を目指す。ケミカルグラウトは、ウレテックグループの日本法人であるウレテックジャパンとの協力関係も構築していく。
ケミカルグラウトの伊地正博社長は「ブラジルでも経験したが、われわれの仕事は目に見えないものづくりで、大きく広がるまでに時間がかかる」とし、ウレテックとの連携が同国での技術普及につながることを期待。ウレテック社のマック代表は「現地エンジニアの技術習熟が課題になる」と指摘し、協力関係を深化させて同国での震災対策に貢献していく考えを示した。
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