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上海株急落5.3%安 中国7月危機、現実味 財テク償還破綻懸念20130625産経
【上海=河崎真澄】中国でささやかれてきた「7月バブル崩壊説」が現実味を帯びてきた。上海株式市場全体の値動きを示す上海総合株価指数が24日、前週末の終値に比べ5・30%安い1963・23で引けた。心理的な節目の2000を割り込んだのは昨年12月4日以来約7カ月ぶり。年初来最安値となった。市場の下落は、「理財産品」と呼ばれる高利回りの財テク商品の償還が今月末にも行き詰まり、「資金ショートで中小の銀行では連鎖破綻が起きるのではないかとの警戒感が広がった」(市場関係者)ことが背景にある。
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下落率は2009年8月31日(6・74%安)以来約4年ぶりの大きさ。中国の金融機関が債券の償還などのため資金調達源として頼っている短期金融市場でここ数週間、供給資金の不足で金利が上昇。一方で、中国人民銀行(中央銀行)が資金供給を行う姿勢を見せず、流動性引き締めに伴う資金繰り悪化懸念で証券市場でも失望感が広がり、売り一色になった。
6月末までに総額1兆5千億元(約24兆円)の財テク商品が償還満期を迎えるとみられる。人民銀行は金融リスク防止に力を入れる意向を23、24日と連日表明したが、市場では後ろ向き姿勢と受け止められた。
問題の財テク商品は年率10%以上の高金利をうたっているが、元本割れなど高いリスクも伴う。個人投資家などから集めた資金は金融機関が簿外で運用。「影の銀行(シャドーバンキング)」といわれている。
財テク商品で集められた資金は、正規に銀行融資を受けられない需要予測を無視した不動産開発や、地方政府系の不透明な投資会社への迂回(うかい)融資に利用されることが多い。短期資金ショートが続けば、中小金融機関がデフォルト(債務不履行)に陥る懸念がある。
市場関係者は、「人民銀行は金融機関から理財産品のウミを出し切ろうとあえて(短期金融市場に対する)資金供給を見送っているフシがある」と話している。中国では習近平政権が、発足後4カ月前後で前政権時代の不良債権処理に打って出るとの政府系シンクタンクの内部報告があり、「7月危機説」の根拠となっている。
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