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建設業の死亡者数が6年ぶりに増加、367人に20130604日経コンストラクション
厚生労働省が5月24日に発表した「労働災害発生状況」によれば、2012年の労働災害による死亡者数は全産業の合計で前年比6.7%増の1093人。このうち、建設業は同7.3%増の367人と全体の33.6%を占めた。建設業の死亡者数が前年を上回るのは06年以来、6年ぶり。
2012年に労働災害で死亡した建設業の367人を事故のタイプ別で見ると、最も多かったのは高所からの「墜落・転落」で157人。これに、土砂や足場などの「崩壊・倒壊」が37人で、建設機械などによる「はさまれ・巻き込まれ」が35人でそれぞれ続いた。これら3種類の事故が、建設業の死亡者数の6割以上を占めている。
死亡に至ったものに休業4日以上の負傷を加えた「死傷災害」は、全産業の合計で11万9576人と前年に比べて1.4%増えた。このうち、建設業は同1.8%増の1万7073人と全体の14.3%を占めた。
建設業の死傷災害の発生状況を事故のタイプ別で見ると、最も多かったのは「墜落・転落」で5892人。これに「はさまれ・巻き込まれ」が1873人で、高所からの資機材などの「飛来・落下」が1801人でそれぞれ続いた。
一度の事故で3人以上が労働災害に遭う「重大災害」も、前年に比べて増えた。2012年は全産業の合計で前年比11.4%増の284件。建設業は前年に比べて10.5%増えており、12年は105件の事故で458人が死傷している。建設業で重大災害の発生件数が前年を上回るのは、2010年から3年連続。
2012年に建設業の労働災害が増えた要因について、厚生労働省は東日本大震災の復旧・復興で工事の発注量が増加したことなどが影響したと考えている。さらに、建設業の厳しい経営環境が「安全衛生活動に影響を及ぼしているのではないか」と懸念している。
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