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施工ミス5.5億円で和解、和歌山の病院建て替え20130606日経アーキテクチュア
施工ミスによって竣工が大幅に遅れている和歌山県白浜町の白浜はまゆう病院の新本館建て替え工事で、発注者である白浜医療福祉財団と元の施工者である日本国土開発との間で和解が成立したことが分かった。和解が成立したのは5月20日。日本国土開発が白浜医療福祉財団に対し、5億5000万円を支払う。内訳の詳細は公表していないが、白浜医療福祉財団によると、違約金のほか、工事の遅れや再工事の発注に伴う費用などが含まれているという。
白浜はまゆう病院の新本館建て替え工事は、2011年3月に着工し、建物は12年6月ごろに完成する予定だった。設計は大建設計で、地下1階、地上5階建ての鉄筋コンクリート造一部鉄骨造。延べ面積は約1万1792m2。当初の総事業費は約33億円で、日本国土開発とは22億9698万円で建設事業の請負契約を締結していた。
白浜はまゆう病院によると、施工ミスが見つかったのは11年12月。下請け会社から指摘があり、工事を中断した。監理者である大建設計が調べたところ、地下1階と地上1階で計61本が設計と20mm以上、位置がずれていたことが分かった。工事は地上1階の途中まで進んでいた。地下部分は全83本のうち、55本が20mm超えてずれていた。最大で120mmずれていたものもあったという。地上1階は施工が済んでいた73本のうち6本で、20mm超〜80mmずれていた。
白浜医療福祉財団は12年5月に日本国土開発との契約を解除し、同年7月に戸田建設を新規の施工者として選定。既設工事部分は解体し、新たに建設することにした。戸田建設との契約金額は27億7000万円。解体費用に加え、東日本大震災以降の人員不足による費用増加や一部、エレベーターの仕様を変更したために、金額が約4億7300万円、増えた。設計変更による費用増は約5000万円で、大半は解体費用や再工事に伴い発生したものだという。
5月末時点で工事の進捗状況は3割。13年10月に竣工予定で、「現在は、工事は順調に進んでおり、12月24日ころから新本館で診察を開始する予定だ」(白浜はまゆう病院)。
日経アーキテクチュアの取材に対し、日本国土開発は「コメントできない」(広報)とした。
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