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日経平均、一時2か月ぶり1万9000円台回復20151026読売

 週明け26日の東京株式市場で、日経平均株価(225種)は前週末終値から210円以上値上がりして取引を開始し、取引時間中としては一時、約2か月ぶりに1万9000円台を回復した。

日銀は追加緩和なし SMBCフレンド証券・岩下真理氏20151026朝日

■金融政策 私の視点

 ――日本銀行は従来の景気や物価の見方を維持しており、10月30日の金融政策決定会合で追加の金融緩和はない、と岩下さんは予想しています。

金融政策 私の視点

 「10月6、7日にあった前回の会合では、8月の生産指標が弱かったにもかかわらず、輸出と生産の景気判断を『横ばい圏内の動き』として変えなかった。これは景気判断を大きく変えたくないという日銀の意思表示だ。30日までの間に、この判断を覆すような材料も出てこない」

 「黒田東彦(はるひこ)総裁は『所得から支出への前向きな循環メカニズムがしっかりと作用し続けている』と言い、『物価の基調は着実に高まってきている』という判断も変えていない。こうしたことを考えると、たとえ30日にまとめられる経済・物価情勢の展望(展望リポート)で15年度の成長率と、15、16年度の物価上昇率の見通しを引き下げたとしても追加緩和する必要がない、と言っているに等しい」

 ――確かに日銀が重視する生鮮食品とエネルギーを除いた消費者物価指数の前年比は1・1%まで上がっています。ただ、背景は昨年の追加緩和による円安で、物価の基調がしっかりしている、とまで言えますか。

 「原油価格が下がった影響を差し引けば、物価上昇率は前年比プラスを維持できているのは事実だ。一方、物価が上がっている要因が円安と言われればそれも事実。だが、それだけが要因なら、これほど物価は上がらなかったはずだ」

 ――円安以外の背景もあると。

 「以前ならば円安で輸入する原材料価格が上がっても、そう簡単には販売価格に転嫁できなかった。低価格戦略で勝ち組だったユニクロや吉野家、マクドナルドは、自らの身を削ってでも、販売価格を上げなかった」

 「だが、日銀の大規模な金融緩和を背景に企業収益が増加した。雇用・所得環境の改善により、従来のデフレ型ビジネスモデルは変化し、価格転嫁する動きに転じている。昨年来、ユニクロは値上げを続けており、ついにマクドナルドは昼の割引セットメニューを終了することになった。物価が上がっている要因は円安の影響だけではなく、そういった価格設定行動の変化が起きているのだ」

 ――日銀が目指す物価上昇には賃上げが重要です。黒田総裁は企業収益が過去最高になっているのに、賃金の引き上げ幅が少ないことに懸念を示しています。賃上げを後押しするため、追加緩和をするのではないか、との見方もあります。

 「企業が高収益を上げているのは、原油安のメリットが出ているのだと思う。それでも内部留保をためこむのは、原油安がいつまで続くのかわからないから。だから、保守的な日本の企業の経営者は、内部留保を一気にはき出して設備投資をしたり、賃金に回したりすることを、簡単にはしようとしないのだろう」

 「そもそも追加緩和をしてもすぐに企業が賃金を上げるわけではないだろう。来春の春闘交渉前に発表する物価指標に影響は及ばない。いくら日銀が市場にお金を大量に供給しても、企業サイドに資金需要がなければ、お金を使おうとしない。むしろ、政府が経済界との間でやっている官民対話の方が、賃金を引き上げる力はあると思う」

 ――では、追加緩和は当面ないと考えていますか。

 「やる可能性があるとしたら、10〜12月期の生産の持ち直しが弱い場合や、12月の日本銀行全国企業短期経済観測調査(短観)の事業計画が大幅に下方修正された場合だ。9月の短観はほどほどによかった。なぜなら、調査への回答は、多くの企業で9月中間決算の数字が固まる前になされており、回答内容はそれ以前の見方の範囲を出ないからだ。中国など新興国経済の減速懸念が反映されてない可能性があり、その点は12月短観の数字で顕在化するかも知れない」

 「ただ、中国が景気対策をしっかりして失速の懸念を払拭(ふっしょく)し、米国も利上げが可能な状態になれば、日銀は追加緩和をしなくてもいい状況になるだろう」

 ――10月で黒田総裁が就任してから2年半となり、5年任期の折り返しを迎えました。前年比2%の物価上昇目標を掲げ、大規模な金融緩和を繰り出している現状をどう評価しますか。

 「円高を修正し、株高を推進した点は評価できる。円安は大企業を中心に企業収益を増やすことを通じて、雇用と所得環境を改善させた。賃金が2年連続で上昇するなんて以前は想像さえできなかったはずだ。また、円安はビザ発給要件の緩和と相まって、訪日外国人客による旺盛な消費を生み出した。さらに株高は富裕層の消費を刺激した」

 「こうした要素が景気を改善させ、企業が販売価格を引き上げやすくしたことも評価できる。安くなければ売れないと思っていたデフレの世界を終わらせ、付加価値や需要がある商品なら、値上げしても売れるという世界に変わった」

 ――とはいえ、円安には副作用も指摘されます。

 「ここに来て政府が気にしているのは、物価上昇と消費の関係だ。最近、日用品、特に食料品の値上げが多いので、消費が伸びなくなっているという点を気にする人が非常に増えてきた。去年は消費増税前の駆け込み需要の反動で消費が落ち込んでから、戻るまでの時間が長くかかった。物価上昇は年金生活者にとって痛手が大きく、消費を抑制する面もある」

 ――大規模な金融緩和を続ければ続けるほど、日銀が持つ国債の残高は増えます。2%の物価目標が達成できなければ、発行済みの国債を日銀がほぼ買い尽くすことも考えられます。こうした政策はいつまで続けられるのでしょうか。

 「木内登英審議委員が毎回の金融政策決定会合で提案している議案が参考になる。木内委員は2%の前年比の物価上昇率の目標を、中長期的なものとするべきだ、と主張している。今の日銀のように、何が何でも2%を達成すると強調しなければ、早く達成させるための追加緩和は必要なくなる」

 「日銀はこうした方針転換について、政府とこれから話をしていくべきだ。安倍政権は来年の参院選の前に、どこかで『デフレ脱却』を宣言したいと考えているのではないか。そうしたことがあればお上のお墨付きを得て、日銀は柔軟な物価目標に修正できる機会となる。その後、金融政策の出口を模索していけば良い」

     ◇

 いわした・まり 1965年生まれ。慶大商卒。太陽神戸銀行(現三井住友銀行)、SMBC日興証券などを経て、2014年からSMBCフレンド証券チーフマーケットエコノミスト。(聞き手・福田直之)

広島高速道路公社ら/5号線トンネル区間着工へ/11月にも設計・施工一括発注20151026建設通信

 広島高速道路公社は、広島高速5号線のシールドトンネル区間の工事発注に向け、発注仕様などについて審議する第1回「広島高速5号線トンネル技術検討委員会」を11月19日に開催する。これにより、早ければ11月中に設計・施工一括で工事発注される見通しとなった。NATM区間は来年度以降の工事発注となる。

 高速5号線は広島高速1号線を介して山陽自動車道と直結。広島市の都心部と広島県東部地区間の高速性・定時性向上や広島空港へのアクセス改善に大きく貢献するもので、一般道路の交通混雑解消や広島都市圏の更なる発展をけん引する広島駅周辺地区の開発促進などの役割を担う。

 区間は広島市東区温品町〜東区二葉の里3丁目の約4キロ。このうち、高速1号線温品ジャンクション側の東区温品1丁目から中山坑口付近の東区中山西2丁目までは県道温品二葉の里線として関連道路事業で整備する。現在、温品地区で高架橋の橋脚5基が完成し、10月に上部工の桁架設を開始。二葉の里地区では橋台2基、橋脚2基の設置工事を16年3月完成に向けて進めており、上部工も桁の工場製作に入り、16年4月から現地で架設に取り掛かる予定だ。

 トンネル区間は中山坑口から二葉の里坑口までの約1800メートル。中山坑口から約400メートル区間(幅員16・9メートル〜12・8メートル)はNATMで掘削する。残る約1400メートル区間は、地表面沈下抑制効果に最も優れているシールド(シールド外径13・3メートル)工法を採用し、二葉の里側から掘削していく。

 特にこの区間は、地域住民の安全確保と安心の構築に向け、地表面沈下解析の予測値2・7ミリを基に厳しく管理値を設定。高精度の計測管理を行い、万が一、沈下が2・4ミリに達した場合は家屋の緊急調査を行い沈下要因を探り、対策については施工管理委員会で専門家の意見を聞き、住民に説明した上で対応していくことにしている。

 公社はシールドトンネル工事の契約手続き期間として、公告から契約まで半年程度の期間が必要と見ている。さらに契約後、トンネル掘削に着手するまでにシールドマシンの設計や工場製作を行う必要があることから、地域住民への説明と並行してトンネル工事の発注手続きを開始するため11月19日に技術検討委員会を開き、委員会での発注仕様の審議を経て発注公告するとした。

 委員会開催に先立ち、トンネル直上部に位置する町内会の住民代表が学識委員に対して意見表明する公開の場も設ける。

 技術検討委員会のメンバーは、▽砂金伸治土木研究所道路技術研究グループ上席研究員▽金折裕司山口大学大学院理工学研究科教授▽小山幸則立命館大学総合科学技術研究機構客員教授▽杉本光隆長岡技術科学大学大学院工学研究科教授▽早川清立命館大学理工学部特任教授▽真下英人国土交通省国土技術政策総合研究所道路構造物研究部長−の6人。

大成建設/コンクリ建築物補強・増設工法開発/プレート付き鉄筋挿入20151026建設工業

 大成建設は23日、既設コンクリート建築物を増設・補強するための新しい工法を開発したと発表した。鉄筋の径よりやや大きなプレート(定着板)を端部に付けた鉄筋を既設躯体側に挿入・定着し、新設する躯体と接合する。地震時に発生する柱の上下や壁の周辺など固定部分に生じる上下に引き抜こうとする力(引っ張り力)を躯体間で確実に伝達し、耐震性能を大幅に向上できる。原子力発電施設など重要施設の地震対策などとして積極的に採用を提案していく。

 建築物の増改築で耐震補強を行う場合、既設建築物に新たな構造体を鉄筋で接合する方法が一般的。この方法では、既設建築物と構造体との間で鉄筋に作用する引っ張り力を確実に伝達することが必要になる。

 その対策として、ボルトや留め具などを機械や接着剤で躯体に固着する「あと施工アンカー工法」は、柱や壁の周辺など固定部分に生じる引っ張り力や圧縮力に対し、直交する向きで左右逆方向にずれるように働くせん断力の伝達が主な目的のため、引っ張り力の伝達に使うことができない。

 開発した「Post−Head−Anchor」(ポストヘッドアンカー)工法は、既設と新設躯体間の引っ張り力を双方に伝達し、建築物の耐震性能を高める技術。ボックスカルバートの補強など土木分野で実績のあるあと施工せん断補強鉄筋を用いた「Post−Head−Bar」(ポストヘッドバー)工法の材料や削孔技術などを応用した。

 改良型削孔機で既設コンクリートの躯体に穴を開け、専用の特殊モルタルを圧入充てんする。充てんされた孔内に定着板を端部に付けた鉄筋を挿入する。こうして既設と新設の躯体を一体化。地震時など短期的に生じる引っ張り力に加え、常時生じる引っ張り力の伝達も可能という。

 日本建築センターの一般評定を取得した。適用範囲は、鉄筋の径が19〜32ミリ、既設コンクリートの強度が1平方ミリ当たり18〜45ニュートン(N)。鉄筋の長さは鉄筋径の20〜25倍で、あと施工アンカー工法(7〜12倍)と比べ長くできるのも特徴だ。

 小野英雄設計本部原子力設計部設計室長は「原発施設の基礎部を張り出して地盤と定着させたり、開口部の津波対策として躯体を増設したりするのに有効だ」としている。新築と同等の耐震性能を補強や増設時に確保できるため、一般建築物の増改築や耐震補強工事にも適用していく。

地域の担い手確保・育成〜連携ネットワーク・群馬・沼田編・上/まず「板金」「瓦」で20151026建設工業

 ◇16年春、廃校跡で職人育成拠点が開校
 群馬県沼田市に来春、建設職人の育成拠点「利根沼田テクノアカデミー」が開校する。05年2月に同市と合併した旧利根村の廃校を利用。「板金」と「瓦」の2職種を手始めに、3カ月の短期集中型で施工の基礎を徹底的に教え込み、現場へと送り込める人材を育てる。28日に運営母体となる同名の一般社団法人の発足会議が開かれる。群馬県建設業協会の青柳剛会長が法人役員として参画し、「沼田発」の活動に協力。国土交通省も担い手確保・育成の全国モデルになるとして支援する。(編集部・岩本英司)
 利根沼田テクノアカデミーには、5年前に県の認可を受けた自前の職業訓練校で同業他社を含めた人材育成を手掛けてきた板金工事会社・テクノアウターの桑原敏彦会長の呼び掛けに応じたマツザワ瓦店(名古屋市)や、趣旨に賛同した鉄筋、型枠、左官、大工といった県内業者が参画する。板金、瓦の2職種でスタートする短期実践コースの人材育成の対象を、2年目以降、徐々に広げていく。

 「施工に使う道具の名前を覚えることから始めてしっかりと学ぶことが、現場に出てから大きな差となって表れる」。桑原氏は、自前で訓練を手掛けてきた経験からそう指摘する。多能工を6〜12カ月かけてじっくり育てる長期実践コースも用意し、効率的な施工が行える人材の輩出も目指すという。

 訓練に利用する旧利根村立南郷小学校は、かつてテクノアウターが屋根工事を施工したこともあり、廃校跡の利用について「以前から目を付けていた」(桑原氏)。訓練では、校庭に実際の現場を想定した資機材を持ち込み、本番さながらの実技指導を実施。校舎内を改修し、座学用の教室のほか、研修生が寝泊まりできる畳敷きの宿泊室や調理室も整備する。

 初年度は板金、瓦ともにそれぞれ15人、計30人規模の研修を実施する計画で、早急にホームページを立ち上げ、参加者の募集も始める。

 過疎地の廃校をどう利用するかは全国的な課題となっている。沼田市の横山公一市長は、「衣食住の住を担う建設職人の技能伝承は重要だ」と強調。民間主導で南郷小に全国から人材を集めて育成しようという今回の取り組みをきっかけに、旧利根村に「建設職人のまち」のモデルをつくりたいと意欲を見せる。

 地域の住民たちも協力的だ。9、10月に2回開かれた校舎改修の説明会の際、調理室で研修生たちの朝昼晩の食事の用意に協力したいとの声が出席者から上がった。施設には入浴設備がないため、利根町振興公社が運営する近隣の温泉施設を使えるようにするなど、地域ぐるみの後押しを受けて取り組みをスタートさせることができそうだ。

 28日の発足会議には、横山市長、青柳会長、資金面や各種手続きを支援する国交省、建設業振興基金の幹部なども出席。母体となる法人の設立を祝い、来春の開校までのスケジュールやそれ以降の予定などを参加者で共有する。

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