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発注情報を一元化/施工時期平準化へ/ブロック土木部長会議で認識共有20161213建設通信
【17年春以降に全国展開/国交省】
国土交通省は、施工時期の平準化へ、東北ブロックで2013年11月から実施している国、県、市町村などの発注見通しを統合して公表する「発注情報の一元化」の普及に力を注ぐ。11月から北海道・東北ブロックを除く全国7ブロックで開催してきた16年度の秋季「地方ブロック土木部長等会議」で各地方整備局を中心に取り組みを進めていくことを確認した。
建設企業の年間を通じた仕事量の確保や繁閑の差の解消、人材・資機材の効率的な活用を促すことにつながる「平準化」の有効策として取り組む。各地方整備局が事務局を務める地域発注者協議会で運用への環境整備を進めていく。
受注する建設企業にとって、技術者の配置計画や労務、資材の手配に役立つ「発注情報の一元化(発注見通しの統合一元化)」は、発注者にとっても計画的な発注や不調・不落の回避といった効果がある。先行して取り組みが進む東北ブロックや、熊本地震による復旧・復興の円滑化を目的とする九州地方整備局の取り組みを全国的なスタンダードとして普及させていく方針だ。
現在も各地方整備局のホームページに都道府県や市町村の発注情報へのリンクを貼るなどの取り組みは進んでいるが、管内の発注見通しを統合して公表するところまでは至っていないケースが多い。
管内の発注機関の約9割が参加している東北ブロックの「発注見通しとりまとめ版」を他の地域に広げていく取り組みは、ベストプラクティスの共有として「発注者責任を果たすための今後の建設生産・管理システムのあり方に関する懇談会」で、その普及の促進が求められていた。各ブロックの会議でも都道府県などから「平準化にとって統合公表は有効だ」と前向きな意見が寄せられているという。
発注工事が一気に多くなる災害時などへの活用も念頭に、各ブロックの会議に参加している全国の都道府県や政令市と、運用への環境を築いていくことで合意。基本線として17年4月以降の運用開始を目指して、各地域発注者協議会で調整を進めていく。
地域発注者協議会の事務局を務める各地方整備局は管内の発注機関が出す発注情報を一元的に公表するための「受け皿」となるシステムを用意。都道府県や市町村など管内の各発注機関は、その受け皿となるシステムに、発注情報を提供していく流れとなる。精度の高い「統合化」「一元化」の構築に向けて、各自治体の積極的な参画が求められることになる。
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