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債券投資で難しい「政治リスク」の評価 英EU離脱で改めて重要に20160714Sankeibiz
債券投資家は運用モデルで経済成長やインフレといった要素を考慮することには慣れているものの、政治に関する経験は乏しい。このところ極めて重要になっているのはこの政治リスクだ。
英国民投票で欧州連合(EU)離脱が選択された衝撃の直接的影響は和らぎ始めた。しかし、投資家やストラテジスト、トレーダーの話から一つ明らかになったことがある。政治の分野の事象を正確に評価する方法を見いだすことが、かつてないほど重要になっている点だ。
英国のEU離脱選択を受けて世界の債券利回りが過去最低を付けたことから、債券ストラテジストらは従来の予想を撤回せざるを得ない状況にある。債券や株式、通貨、商品の将来の価格変動をめぐる指標は急上昇した。可能性は低いが実際に起きた際に衝撃が大きい「ブラックスワン」と称される事象の発生確率も過去最高に達したことが、オプション取引の価格に反映されている。
ウィリアム・ブレアのダイナミック・アロケーション戦略の責任者、ブライアン・シンガー氏は「現在の地政学的環境では、単なるファンダメンタル分析以上のことが絶対に必要だ。英国のEU離脱に伴い、地政学的環境は驚くほど複雑な問題となった」と指摘した。
1990年代初めの駆け出しのころとは異なり、シンガー氏は現在、投資決定に政治リスクを組み込めるようゲーム理論を頻繁に頼りにしている。同氏のチームはまた、地政学的トレンドの変化を見極める能力を備えた軍隊経験者でもあるエコノミストを最近採用したという。
英国のEU離脱選択の結果、他のEU諸国が追随する可能性が増した。英国では「離脱」陣営リーダーが国民投票後の明確な戦略を打ち出しておらず、不確実な状況が長期化する懸念が深まっている。BNPパリバの指数に示されたように、ユーロ圏の政治リスクは少なくとも2011年以来の高水準にある。さらに、米大統領選をはじめ向こう1年半に先進国で行われる複数の重要な選挙によって政治が混乱すれば、市場に波及する恐れもある。
コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツのマネーマネジャー、ジーン・タヌッツォ氏は「政治が間違いなくハンドルを握っている。ナショナリズムの動きが世界的に大きな威力を持っている」と指摘した。(ブルームバーグ Liz Capo McCormick、Anchalee Worrachate)
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