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鉄道総研/大型低騒音風洞施設(滋賀県米原市)のリニューアル完了/省エネ化も20160721建設工業
鉄道総合技術研究所が風洞技術センター(滋賀県米原市)で進めていた大型低騒音風洞施設のリニューアル工事が完了し、このほど稼働を開始した。世界トップクラスの風洞性能の維持と稼働の安定化を図るために昨年5月から工事を実施。施工は三菱重工メカトロシステムズが担当した。
同センターの大型低騒音風洞施設は1996年に運転を開始。高速鉄道の空力騒音や列車の空気抵抗の低減、列車走行時の横風の影響評価などの研究開発、外部からの受託試験などに用いられてきた。
近年は安全や環境に関する研究開発が一段と重視され、同施設の稼働率はほぼ100%の状況が続く一方、主要機器(モーター、インバーター、空気冷却装置など)には経年劣化による故障が目立つようになった。こうした状況を踏まえ、鉄道総研では今後も高い風洞性能を安定的に維持するためにリニューアル工事の実施を決めた。
今回のリニューアル工事によってモーター(出力7000キロワット)の加減速性能が向上し、試験の作業効率が高まった。モーターの回生電力を風洞センターの他の設備で使用することにより、センター全体の省エネ化も図った。
大型低騒音風洞施設では、長さ約1メートルの羽根12枚からなる主送風機で、全長228メートルの周回状のトンネル(風路)に風を人工的に発生させる。測定部の最高風速は毎時400キロ。毎時300キロの暗騒音レベル(測定対象がないときの騒音レベル)は75デシベルで、世界トップクラスの低騒音となる。
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