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国交省/「4者会議」開催に前向き/専門工事交え情報共有、品質確保や行程調整円滑化20160802建設工業
国土交通省は、直轄工事で発注者、設計者、施工者が一堂に会して設計思想の伝達と情報共有に役立てる「3者会議」に、専門工事業者を交えた「4者会議」の開催に前向きに対応する。建設産業専門団体連合会(建専連)の才賀清二郎会長がかねて主張してきたもので、7月29日の意見交換の場でも国交省が「前向きに検討する」(石原康弘官房技術調査課長)と表明。現場施工を熟知した専門工事会社の意見を品質確保や円滑な工程調整に役立てていく考えだ。
各種情報を関係者間で共有し、設計意図を詳細に伝達することは、現場の課題を早期に把握し、工事の品質を確保する上で重要な要素とされる。国交省は、そのためには3者会議が有効だとして、09年度から直轄工事で本格実施してきた。開催のタイミングは、施工者が設計図書を照査した後で、現場条件の特殊性などに応じて複数回の開催もできる。
改正公共工事品質確保促進法(公共工事品確法)に基づく発注者共通ルールとして定めた「運用指針」(15年1月)には、施工段階での発注関係事務の適切な実施に向けた取り組みの一つに、「受注者との情報共有」が盛り込まれている。
建専連の才賀会長はこれまでも繰り返し3者会議に専門工事業者を参画させるよう求めてきた。6月から全国で開いてきた国交省の各地方整備局との意見交換会の締めくくりとして7月29日に行った本省幹部との意見交換でも、「3者会議に専門工事が入ることで、工期や品質をめぐる問題もその場で伝えることができる」と強調。元請と下請の専門工事業者との対等なパートナーシップを築いていく上でも重要だと訴えた。
3者会議の実施に関する各地方整備局への通知「土木工事における設計者、施工者および発注者間の情報共有等について」(09年5月)でも「必要に応じて専門の工事業者等を参加させることができる」としている。
4者会議の実現に国交省が前向きな姿勢を示したことで今後、現場施工を担う立場からの情報を生かすことで大きな効果が見込める工事の選定など、具体化を目指す動きが加速することになりそうだ。
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