|
環境省概算要求/中間貯蔵本体に2229億/復興必要措置費も初計上20160901建設通信
環境省は8月31日、2017年度予算の概算要求を正式に公表した。このうち東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う除染で生じた除去土壌を保管する中間貯蔵施設の本体施設建設費と管理運営費、施設への除去土壌輸送費には2229億円を計上したことが分かった。2229億円のうちのほとんどを、建設会社に一体発注している施設本体建設費と輸送費が占める。また、福島県の「帰還困難区域」における除染などの復興に必要な措置の費用は、予算要求額を明示せず要求項目だけを示す「事項要求」として初めて盛り込んだ。放射性物質汚染対策の加速化に向けた組織改革も事項要求している。
中間貯蔵施設整備などの要求額は、前年度予算から倍増の2724億1900万円。内訳は、▽施設の建設に必要な基礎調査と用地取得が472億円▽施設の建設費と運営管理、除去土壌の輸送などに2229億円▽最終処分に向けた中間貯蔵後の除去土壌の減容・再生利用などの技術開発に14億6700万円▽情報提供に8億円−−となっている。
技術開発の内訳は、技術開発戦略策定調査1億円、直轄で実施するベンチスケールの分級プラントなどによる研究開発・実証10億円、公共工事への再生利用の促進調査研究1億円、減容・除染など技術実証事業2億6000万円となった。
除染関係は、16年度末に帰還困難区域を除いた面的除染を終えることから、除去土壌の適正管理、仮置き場から中間貯蔵施設へ運び込むための除去土壌搬出などに3097億9600万円を要求した。このうち、直轄除染には1517億8600万円を計上。内訳は直轄除染で出た除去土壌の適正管理・搬出に500億円、除染廃棄物の減容化に760億円、面的除染後のフォローアップ除染に200億円を見込む。ほかは除染実施後の放射線量監視や環境回復に向けた調査などに充てる。
自治体除染には1580億1100万円を求める。自治体除染による除去土壌の適正管理・搬出が1200億円、除染廃棄物の減容化が100億円、面的除染後のフォローアップ除染が80億円。
直轄除染と自治体除染のうち、森林放射線量低減対策のモデル事業には13億360万円を計上した。
汚染廃棄物処理事業には1774億5700万円を要求した。うち放射性物質に汚染された福島県内対策地域内廃棄物の処理に1066億円、指定廃棄物の処理と宮城など5県に設ける予定の長期管理施設などの整備に595億円、農林業系廃棄物処理に112億円を計上した。処理事業のうち福島県分は1355億0100万円、福島県以外分が419億5600万円となる。
指定廃棄物関係の内訳は、福島県内の指定廃棄物などを処理する旧エコテッククリーンセンター関係を含み、長期保管施設整備などが328億円、仮設焼却施設による処理が196億円、指定廃棄物の指定解除後の支援措置が24億円、一時保管への支援措置が46億円となっている。
|