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山岳トンネル施工/10月にも指針施行/肌落ち労働災害防止対策20160921建設通信
山岳トンネル工事における肌落ち労働災害防止対策のガイドラインが10月下旬にも施行になる見通しだ。専門工事業団体の中でもとりわけ熱心に調査・研究事業に取り組む日本トンネル専門工事業協会(野崎正和会長)の取り組みの1つが実を結んだ。
同協会ではトンネルガス爆発労働災害事例とその対策に関する調査・研究やトンネル覆工に関する調査、トンネル施工中路盤の維持管理、トンネル施工機械現場管理などさまざまな観点から調査・研究に取り組んでいる。肌落ち労働災害は重篤災害につながるため、協会設立当初から鏡吹き付けコンクリートの標準化を目指し「肌落ち労働災害防止対策プロジェクト」を立ち上げ、防止に取り組んできた。
その成果として『トンネル工事災害防止対策技術・肌落ち事例編』のCDや『トンネル工事における肌落ち労働災害防止ハンドブック』を発刊。これらの調査・研究結果から肌落ち労働災害防止対策として、「入念な浮石除去と鏡吹き付けコンクリートの施工が有効な手段である」との結論に至り、2008年に国土交通省との意見交換会で、切り羽の安全確保のために鏡吹き付けコンクリート施工の標準化を要望。10年には厚生労働省との意見交換会で山岳トンネル工事の切羽における労働災害防止対策として鏡吹き付けコンクリートのガイドライン化を要請していた。
その後も、労働安全衛生総合研究所から研究員を招聘し「トンネル工事における肌落ち労働災害防止ハンドブック2」の発行するなど、肌落ち労働災害防止に取り組んできた。トンネル専門協会が協会設立当初から調査・研究に取り組み、報告書としてまとめ、厚労省と国交省に働き掛けてきたことが実現した。
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