|
国交省/発注・施工時期平準化で自治体支援/専門家派遣、先進事例集作成も20160905建設工業
国土交通省は17年度、工事発注・施工時期の平準化の取り組みが遅れている地方自治体の支援に乗りだす。自治体に専門家を派遣して直接的に働き掛ける支援策のほか、市町村の発注者が参考にしやすい先進事例集の作成などを検討する。17年度予算の概算要求に改正公共工事品質確保促進法(公共工事品確法)など「担い手3法」の浸透に向けた経費として81百万円を計上。うち新しい日本のための優先課題推進枠で要求した10百万円を平準化支援に充てる。
平準化は、公共工事品確法の運用指針に明記されており、建設現場の生産性向上策「i−Construction」のトップランナー施策の一つにも位置付けられている。
国交、財務両省は2月17日付で「施工時期等の平準化に向けた計画的な事業執行について」と題した連名通知を自治体に出した。国交省は自治体に平準化の先進的な取り組みを紹介する事例集を4月に作成。16年度上期ブロック監理課長等会議では担い手3法のさらなる浸透を進めることを全都道府県と申し合わせており、今後も平準化の取り組みを促す考えだ。
17年度は小規模・短工期の工事発注が多く、平準化の取り組みが進んでいない市町村を支援する。専門家派遣による出張相談や研修の実施など、発注者に直接的に働き掛ける支援策を検討している。専門家には都道府県の発注担当者やコンサルタントなどを想定している。
市町村向けの事例集の作成も検討する。先進的な取り組み事例を収集し、効果の分析やヒアリングを実施。先進事例集として公表し、取り組みを模索している市町村に活用してもらう。
国交省は担い手3法で公共工事の発注者に求めた施策のさらなる浸透を図るため、自治体への調査と結果公表、モデル事業、直接的な働き掛け、先進事例の全国展開などを一連の流れとして実施する枠組み「担い手3法推進サイクル」を構築。17年度概算要求にサイクルを好循環させる施策を盛り込んだ。平準化の取り組み支援はこの一環。
多様な入札契約方式の活用や施工時期の平準化などの施策をサイクルに沿って推進し、自治体の取り組みを支援して着実な浸透を図る。
|