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兵庫県、西宮市/県・市立病院あり方検討委が報告書案/用地確保し統合病院整備を20170215建設工業
兵庫県立西宮病院(西宮市六湛寺町、400床)と西宮市立中央病院(同市林田町、257床)の診療機能の再編などを議論する両病院のあり方検討委員会(委員長=澤芳樹大阪大学大学院医学系研究科長)が13日、同市役所で開かれ、「両病院を統合し、新たな用地に新病院を整備することが最も望ましい」とする報告書案をまとめた。現西宮病院を増改築して機能集約する案や経営統合の案もあったが、新病院の整備は診療機能の充実や医師確保の面などでメリットが大きいと判断した。今後、報告書を作成し、県と市に提出する。県と市は17年度以降に経営主体や整備場所などを協議する。
西宮病院は、救命救急センターが地下にあり、豪雨時に浸水の可能性があるほか、ヘリポートも備えていない。敷地が狭く、拡張性も乏しい。中央病院は医師不足の影響で病床利用率が70%未満と低い上、産婦人科の産科が休診中。本館は完成後40年以上がたっており、老朽化も課題となっている。
検討委では「中央病院の機能を西宮病院に集約した統合新病院を設置」する案を含む統合再編2案と、経営統合と連携を合わせた四つの案についてメリットやデメリットを整理。最終的に「今後も安定的・継続的に良質な医療を提供し、公立病院に求められる役割を果たしていくためには、両病院を統合し、新たな用地に新病院を整備することが最も望ましい」と結論を出した。
留意事項として、「経営主体や整備場所、費用の負担方法、今後20年程度利用可能な西宮病院の活用法などについて、県と市で調整を図り、速やかに具体化させるため、基本方針の策定を進めること」「関連大学と連携した専門医の育成を行うなど若手医師育成の基幹病院を目指すこと」などを挙げている。
新病院の整備場所は、15年3月に市の外郭団体が新病院の候補地として、アサヒビール西宮工場跡地(津門大塚町)の一部(2・6ヘクタール)を購入しているが、今後、県と市で協議を進める。
澤委員長は「報告書の内容に適した土地に新病院を整備し、研修医や患者があこがれる高度医療を提供する病院になってほしい」と話している。
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