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国交省/インフラモニタリング審査/高評価技術の導入促進20170217建設通信
国土交通省は16日、社会インフラのモニタリング技術活用推進検討委員会(委員長=大西有三関西大客員教授・京大名誉教授)の第6回会合を開き、モニタリング技術の公募事業40件の審査結果を報告した。評価結果は研究開発を終了した課題が20件、継続する課題が17件、中止した課題が3件となった。結果は2017年度の実施計画に反映する。評価の高い技術は現場導入を進めるとともに、入札契約段階のインセンティブの付与、オープンイノベーションの活用などの施策を総動員し、研究開発を加速させる。
同委員会は、社会インフラのモニタリング技術の開発・実証事業の検討、専門的見地からの助言を行っている。14年度に公募して採択した▽橋梁▽河川堤防▽のり面・斜面▽海洋・沿岸構造物▽空港施設−−の5分野について、それぞれのWG(ワーキンググループ)を設け、個別の評価を実施した。
WGによる審査は、性能や実現性、持続性などの技術評価と、コストやビジネス環境の妥当性、国内・海外展開の可能性などの出口評価の2つの観点からそれぞれ5段階で実施。両評価が高い技術は積極的に現場導入を促進し、評価がともに3点以上の技術は専門家の助言などで研究を支援する。3点未満の技術は研究を中止し、開発は継続しない。
評価の高い有用技術については、既にフィールド試験や試験導入を実施している。今後、NETIS(新技術情報提供システム)の活用や戦略的イノベーション創造プログラムなどによる地方公共団体への横展開の拡大など積極的な導入を取り組み方針として掲げている。 〈橋梁〉
▽ALB(航空レーザ測深機)による洗掘状況の把握(パスコ)=終了▽高精度かつ高効率で人工構造物の経年変位をモニタリングする技術(日本電気)=終了▽デジタルカメラ画像処置を用いたひび割れモニタリングシステム(大林組)=終了▽床版貫通無線データ通信方式モニタリングシステム(東芝テック)=終了▽3次元橋梁挙動計測システムによる疲労損傷の点検・診断・モニタリング(セイコーエプソン)=終了▽汎用機器を用いた橋梁の変状検知システムの実証(NECネッツエスアイ)=終了▽光ファイバセンサによる統合センシングシステムを用いた維持管理の効率化(NTTデータ)=終了。
▽橋梁点検ロボットカメラ等機器を用いたモニタリングシステムの創生(三井住友建設)=継続▽画像解析技術を用いた遠方からの床版ひび割れ定量評価システムの構築(大成建設)=継続▽省電力化を図ったワイアレスセンサによる橋梁の継続的遠隔モニタリングシステムの現場実証(オムロンソーシアルソリューションズ)=継続▽無線センサを用いた下部工基礎の洗掘モニタリングシステム(福山コンサルタント)=継続▽光ファイバ式洗掘検知センサ、および加速度センサによる洗掘の直接的、間接的モニタリング手法(長野計器)=継続▽モニタリング技術の活用による維持管理業務の高度化・効率化(モニタリングシステム技術研究組合)=継続。
▽振動モード解析に基づく橋梁の性能評価システムの開発(大阪市立大学)=中止。
〈河川堤防〉
▽大型除草機械によるモグラ(小動物)穴の面的検出システム(朝日航洋)=終了▽比抵抗による堤体内滞水状態モニタリング、物理探査と地下水観測技術を活用した堤防内部の状態モニタリングシステム(応用地質)=終了▽物理探査と地下水観測技術を活用した堤防内部状態のモニタリングシステム(応用地質)=終了▽最新計測機器を用いたハイブリッド河川維持管理システムの構築(国土技術研究センター)=終了▽CCTV画像処理・センサーによる河川堤防モニタリングシステム(建設電気技術協会)=終了。
▽衛星観測を活用した河川堤防モニタリングの効率化(国際建設技術協会)=継続▽車載及びラジコンヘリ搭載カメラ画像を活用した河川管理の高度化(東京大学)=継続▽河川レーザ計測を活用した、河川堤防・河道の維持管理の高度化(朝日航洋)=継続▽リモートセンシング技術を活用した堤防管理の高度化・効率化に関する技術開発(日本工営)=継続。
▽河川堤防の変状検知等モニタリングシステムの技術研究開発(国土技術研究センター)=中止。
〈のり面・斜面〉
▽傾斜センサー付き打込み式水位計による表層崩壊の予測・検知方法の実証試験(応用地質)=終了▽多点傾斜変位と土壌水分の常時監視による斜面崩壊早期警報システム(中央開発)=終了▽のり面・斜面の安定評価に係るモニタリングシステムの現場実証(日本工営)=終了▽無線センサネットワークを用いた次世代衛星測位警報システムの開発(国際航業)=終了▽ポイントクラウドによる落石挙動自動解析システム(アジア航測)=終了▽マルチGNSSによる地盤変位計測システム(大林組)=終了。
▽傾斜センサと無線ネットワークによる省電力モニタリングシステムの開発(オサシ・テクノス)=継続▽落石安定性の常時モニタリングシステムの開発(高速道路総合技術研究所)=継続▽計測高度を自由に変えられる車両走行レーザースキャナおよび画像撮影の活用(岡山大学)=継続。
〈海洋・沿岸構造物〉
▽衛星及びソナーを利用した港湾施設のモニタリングシステムの構築の研究開発(五洋建設)=継続▽ラジコンボートを用いた港湾構造物の点検・診断システムの研究開発(五洋建設)=終了▽空洞及び裏込沈下調査におけるチャープレーダ等特殊GPR装置の研究開発(川崎開発)=終了。
〈空港施設〉
▽高解像度画像からのクラック自動抽出技術による空港の舗装巡回点検用モニタリングシステムの研究開発(アルファ・プロダクト)=終了。
▽地上設置型合成開口レーダおよびアレイ型イメージングレーダを用いたモニタリング(東北大学)=継続▽空港管理車両を活用した簡易舗装点検システムの研究開発(東京大学)=継続。
▽3次元カメラと全方位型ロボットによる滑走路のクラック検知システムの研究開発(NTTアドバンステクノロジ)=中止。*凡例 ▽研究テーマ(研究責任者)=評価結果
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