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建機3社の第3四半期決算/いずれも減収減益/排ガス規制と円高影響20170203建設通信
建設機械メーカー大手3社の2017年3月期第3四半期決算が出そろった。景気低迷が続いていた中国で需要の底入れ基調が鮮明になったものの、新排出ガス規制関連の需要が一巡したことによる国内の需要減や昨秋まで進んだ円高の影響を受け、3社とも前年同期比で減収減益となった。営業利益は日立建機が前年同期比27.7%減、コマツの建設機械・車両部門も22.6%減。コベルコ建機(神戸製鋼所の建設機械部門)は中国事業で滞留債権にかかる引当金を追加計上したことなどから経常損失は262億円悪化の327億円となった。
国内市場は公共投資が減少したものの設備、住宅投資でともに増加傾向が継続。国土交通省が進めるi−Construction(アイ・コンストラクション)に対応するICT(情報通信技術)建機を各社が市場投入し、特に日立建機では同社初の「日立建機ICTデモサイト」(茨城県ひたちなか市)を開設するなど引き続き情報化施工の普及に努めた。だが、同第2四半期に続き新排出ガス規制関連の反動減が大きな要因となり、各社苦戦を強いられた。売上高はコマツが5.4%減の2165億円、日立建機は5.3%減の1587億円と減収になった。
台数ベースでみても、コマツは10%減となり、コベルコ建機も油圧ショベルで17.0%減と各社で大幅に落ち込んだ。
景気低迷が続いていた中国市場は、公共投資を中心とした景気の下支えにより全国的にインフラ工事が振興し、建機需要は16年後半以降に回復を見せ始めた。コマツの売上高は20.1%増。第2四半期までマイナスだった日立建機も、10.6%増と好転した。コベルコは慎重な販売戦略を進めたことで、油圧ショベルが約30%減、クレーンが約80%減だった。各社とも「足元の需要は高まっているが、中国は地域ごとに濃淡がある」とみており、販売見通しについては慎重にみている。
鉄道、道路を始めとするインフラ投資に伴う需要が堅調なインド市場も見逃せない。日立建機は売上高が18.3%増の339億円と前年同期を大幅に上回った。コベルコ建機も「攻める市場」(楢木一秀社長)と位置付けているように、台数ベースで油圧ショベルが77%増、クレーンが約10%強増加するなど健闘した。
17年3月期の連結業績予想は、コベルコ建機が17年3月期第2四半期時点の売上高予想をさらに50億円下方修正した。
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